十和田リゾート開発(株)(資本金1000万円、青森県十和田市洞内字樋口130-1、登記面=東京都中央区八重洲2-10-3、代表新山和幸氏、従業員9名)は、2月16日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。
申請代理人は池田靖、石田茂両弁護士(東京都新宿区新宿1-8-5、三宅・今井・池田法律事務所、電話03-3356-5251)。
当社は、国際興業(株)(東京都中央区)の系列である十和田観光電鉄(株)(十和田市)の子会社として、1992年(平成4年)2月に設立(2007年1月に本店移転)。
97年9月に青森県十和田市内に「みちのく国際ゴルフ倶楽部」(18ホール)をオープンし、青森県内ゴルフ場の中でも上位クラスの利用者数を得て、ピーク時となる2002年3月期には年収入高約4億6200万円を計上していた。
しかし、オープン当時からバブル崩壊後とあってゴルフ会員数が予定数に達しなかったうえ、地元経済の落ち込みにより入場者数も減少傾向が続いたことから、毎期減収で推移、2006年3月期の年収入高は約3億4800万円に落ち込んでいた。
また収益面も多額の投資負担と減価償却負担から赤字計上が続き、債務超過の状態に陥っていた。こうしたなか、2007年には、多額の預託金返還要求が行われることもあり、その返済原資を調達できないことから、今回の措置に踏み切った。
負債は約51億円の見込み。
なお、今後については十和田観光電鉄(株)が新会社を設立、会社分割や同社へ当社の事業譲渡などを経て、「みちのく国際ゴルフ倶楽部」としての営業を継続する予定。
債権者説明会は2月21日午後2時から十和田商工会館(青森県十和田市)、翌22日午後2時からLMJジャパン東京研修センター(東京都文京区)にて開催の予定である。
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