関東・関西の会員権組合が毎週発表している相場表を基に、昨年1年間(18年1月〜12月)の会員権動向を関東、関西と地区ごとにまとめた(別表参照)。
それによると、小金井CC(18H、東京)で1年間に4025万円も値上がりしたほか、会員権価格上昇率500%超のゴルフ場もあるなど活況だったことが分かった。
小金井CC5475万円で始まり、一時は9750万円と1億円に迫る勢いだったものの9500万円で終了(12月第3週)した。年間4025万円増は、関東地区だけでなく全国でもトップの増加額となっている。
上半期トップだったよみうりGC(18H、東京)が3475万円増(年頭3600万円→12月第3週7075万円)で2位となり、以下、相模原GC、戸塚CC、八王子CC、本厚木CC、大利根CC、鷹之台CCなどと続いた。
→上半期の会員権動向・ベスト20ランク
関西地区では、西宮CC(18H、兵庫)が増加額900万円(年頭1300万円→12月第5週2200万円)でトップ、以下、よみうりCC、宝塚GC、泉ヶ丘CC、奈良国際GC、六甲国際GCなどとなっている。
増加額の高いゴルフ場は関東地区、関西地区に限らず知名度、会員権価格いずれも高いところばかりだが、”上昇率トップ10”において、100万円未満の低額ものが中心となっている。
関東地区はレイクウッドGCサンパーク明野コース(18H、山梨)が年頭40万円に対して12月3週250万円で上昇率525・0%と驚異的な伸びを示しており、以下、武蔵の杜CC、チャーミング・RワイルドダックCC、富士OGM市原コースなどと続いた。
関西地区の1位は名神八日市CC(27H、滋賀)で、年頭30万円でスタートし7月1日に名変料値下げ改定を機に140万円(7月7日)と躍進し200万円(12月1日)まで上昇し、年末(12月第5週)は175万円に落ち着いたものの上昇率483・3%を記録した。
名神八日市に続くのは、皇子山CC、双鈴GCのオレンジ会員、増加率2位のよみうりCC、奈良万葉CCなどとなっている。
上昇率上位のゴルフ場をみると、
@ 名変料値下げを実施、
A ベント2グリーン採用や乗用カート導入などといったハード面の見直しを断行、
B 法的整理・経営交代を経て運営に安定感が生まれた、
C 開場後30年以上の歴史を持つ、
・・・・といった傾向にあった。
なお、下半期(6月末〜12月末)の地区別会員権相場は関東1・46%増、関西4・57%減で、上半期(年頭〜6月末)の急伸(関東13・08%、関西26・28%)に比べると低調だが、年間(年頭〜12月末)を通してみれば関東14・73%増、関西20・51%増と2桁の上昇となっている。
→1年間・5年間・指定銘柄25年間の相場推移・グラフ参照
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