チェリーゴルフグループの(株)チェリーゴルフホルディングス(大阪府摂津市千里丘東1-11-9、西川弘代表、TEL072-621-2266)はこのほど、東急不動産(株)(東京都渋谷区道玄坂1-21-2)から岡山県の新設ゴルフ場計画を買収し、新規開設事業に着手すると発表した。
このゴルフ場計画は、東急不動産(株)と、東洋紡不動産(株)(大阪市北区堂島2-1-16)の共同事業として平成4年2月に開発許可を取得した久米南ゴルフ場(仮称)計画。
当初の予定では、中国自動車道・津山ICから車で約20分の岡山県久米郡久米南町上弓削他(航空写真)の約114万平方メートルに18ホール、パー72、全長6300メートルのコースと、3ホールのエキストラホール及び宿泊施設を建設するというもので、平成6年のオープンを予定していたが、バブル崩壊による経営環境の悪化から建設工事が頓挫していた。
チェリーゴルフグループでは、同計画を昨年中に取得したとしており、「現時点では今後の運営方針や本格的な着工時期については未定」としつつも、「仮称・チェリーゴルフクラブ久米南コース」に事業名称を改め、「既に造成も7割程度完了している。今までにない新しいスタイルのゴルフコースを目指す」と表明している。
同グループは、チェリーGC小倉南(18H、福岡県)を手始めに、平成15年には天草CC(18H、熊本県)など3コースを買収、さらに民事再生法を申請したパインヒルズG(18H、兵庫県)を傘下に収めて再建を目指すなど、西日本地区中心にゴルフ場経営を拡大している。
一時は民事再生法での再建を目指していた、けやきヒルCC(18H、兵庫県)を含め6コースを傘下としていたが、既報通り同CCは管財人が選任され、会社更生手続きに移行し、現在は傘下5コースとなっている。
東日本では千葉県で、千葉市の計画を含め官・民のゴルフ場開発計画が動き出しそうとしているが、西日本では兵庫県で1ヶ所建設している計画がある以外は、”久々”の新設ゴルフ場の始動となる。
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