高級志向の倶楽部として運営されている、成田ゴルフ倶楽部(18H、千葉県成田市大室127、TEL0476-36-0111)を、ゴールドマン・サックス(GS)グループが実質的に傘下に収めたことが分かった(平成18年5月頃)。
同GC経営の(株)成田ゴルフ倶楽部(本社=コース)が役員の改選を行い、GSの桐谷重毅氏が代表取締役に就任、沖崎憲次郎社長は顧問に退き、創業者でオーナーだった次郎丸嘉介氏は役員から外れた。
また、平成13年5月から同GCの運営を委託し、営業してきた(株)ゴルフプランとの運営委託契約を4月末で解消、ゴルフ場運営は5月1日から(株)成田GCの直営となった。(株)ゴルフプランの代表者の川田太三氏は「5年間の契約満了」を理由に、運営受託の解消を会員へも通知していた。
成田GCがGS傘下となったことで今後の動向が注目されるが、同GCでは「会員の権利は変更なく、運営手法においても従来と変わりなく営業する」と説明している。GS傘下には、習志野CC(36H、千葉県)など90コースを運営する(株)アコーディア・ゴルフがあるものの、「アコーディアの良いところは取り入れて運営するが、独立して運営する」と話している。
同GCは、白金GC(18H、北海道)等を傘下に持つオービス(旧・昭和振興)グループ(次郎丸代表)と青木建設の共同出資でスタートし、昭和63年11月にオープン。経済団体に加盟する大企業のトップが理事・会員となり、高級法人専用倶楽部として運営されてきた。
その後、青木建設の撤退で平成8年にオービスグループが(株)成田GCの全株式を取得。会員募集や預託金の償還対策(平成11年からの会員権分割で個人会員も誕生し、現在会員数約1000名)にも乗り出していたが、資金面でも厳しさを増していた。
こうした中、平成13年5月から同GCのコース設計者でもある川田太三氏が代表を務めるゴルフ場運営会社(当時はグリーンソリューション(株)、その後(株)ゴルフプラン)に、成田GCの運営を委託して、営業を継続してきた。
一方でオービスグループは、平成11年に旧・南箱根GC(18H静岡県)、昨年に旧・湯ヶ嶋高原C(同)と相次いでゴルフ場が離脱するなど、事業を縮小していた。
成田GCは会員の預託金総額で400億円以上あるといわれる高級ゴルフ場で、今回ゴルフ場再生事業を得意とするGSグループが傘下としたことで、その再建手法が注目される。新経営陣からは6月中にも何らかの説明があるとみられている。
↓↓↓
平成19年10月3日、成田ゴルフ倶楽部が民事再生法を申請
↓↓↓
平成22年j1月18日、GS系列からアコーディア・ゴルフが取得し傘下に |