(株)東京スポーツ新聞社(太刀川恒夫社長、東京都江東区)は、昭和50年に開場したパブリックの千歳国際ゴルフコース(18H、北海道苫小牧市植苗386、TEL0144-58-2221)を来年度から「植苗カントリークラブ」に名称変更して会員制に移行することに決め、平成18年3月末に社団法人日本パブリックゴルフ場事業協会(JPGS)を退会したことが分かった。
既に会員の募集金額も決定しており、正会員を入会金21万円(税込み)、預託金80万円(退会時返還)の計101万円で募集する。同会員権は譲渡不可で、募集定員は400口としている。
太刀川社長は挨拶文で「昨年、開場30周年を迎えたことから、地元に根を下ろしゴルフの好きな人達に仲間になって頂き、真のクラブライフを楽しんで頂けるメンバーコースにしたい」と表明しており、太刀川社長は300C(18H、神奈川県)をイメージしているという。
このため植苗CCは、北海道ゴルフ連盟や日本ゴルフ協会にも加盟せず、独自のクラブを目指す考え。会員募集はまだ口コミ段階としており、9月から入会審査を行い、入会者を決めるという。
現在、同コースのプレー料金はキャディ付(セルフは平日午後12時半以降スタートの5組に限定)で平日9620円、土日祝日2万4130円(インターネット予約時は1万5700円)と、高級志向で運営されている。
新千歳空港に隣接した好立地からツアー客の人気も高い。もっとも、年々入場者数が減少し昨年度は2万人を割り込んだという。同コースは東京スポーツ新聞社の直営のため、ゴルフ場部門が赤字を続けていても資金に困ることはないが、抜本的な転換を模索していたようだ。
現在、友の会会員(年会費1万500円)は300名弱いるが、果たしてこれら会員が正会員に移行するかは「未知数」。しかも、会員制に移行しても、現在の入場者数を確保できるかも未知数だが、「充実したクラブライフをおくれるよう、なるべく多く来場して頂ける、投資目的でない方に会員になって戴きたい」として、長期的視野で会員制に転換していく意向という。
最近は、ゴルフ場を手放す企業が増加している中で、同新聞社は北海道の激戦地で当面の採算を度外視しても理想の”クラブ”を目指すという。”東スポ”といえばユニークさで際だっているが、同コースも注目されそうだ。
↓↓↓ 平成28年7月14日追加
植苗CC、経営交代により「北海道リバーヒルGC」にゴルフ場名変更
「植苗カントリークラブ」(昭和50年開場、18H、北海道苫小牧市字植苗386、TEL:0144-58-2221)が、4月1日に(株)日商太平(山本淳元代表取締役、北海道函館市)に経営交代し、7月1日よりゴルフ場名を「北海道リバーヒルゴルフ倶楽部」に名称変更したことが判明した。
北海道リバーヒルGC URLhttp://www.riverhillgolfclub.com/ (表示方法)
代表の山本淳元氏は北海道でパチンコ店を経営している人物(詳細は不明)で、弊社既報通り安達事業グループが経営していた「筑波国際CC」(茨城)や「トーヨーCC」(千葉)を平成20年10月に取得しオーナーとなっている。
→ 筑波国際CC・トーヨーCC取得ニュースへ
ちなみに、同GCには会員120名が在籍しているが、会員の権利・義務は継承されている。今後はトーナメントの開催も視野に、フルバックティの増設、コース、クラブハウスの改修に全力を注いでいく計画のようだ(同GCホームページより)。
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