平成元年開場で第三セクターによるパブリックで運営してきた、小諸高原ゴルフコース(18H、長野県小諸市大字滝原字原1101、TEL0267-23-9583)は、平成18年4月1日から個人正会員の募集を開始し、会員制ゴルフ場に移行した。
募集金額は税別で60万円(入会金35万円=税込みは36.75万円、預託金25万円=15年据置)で、今回の募集定員は100名。入会条件は、@同コースの個人会員会則その他諸規則を守り、同コースの名誉や信用を傷つけることなく、秩序を保てる方に限る、A暴力団の構成員または、その関係者でない方に限る・・・・としている。年会費は税別で2万円。募集窓口はコースとなっている。
同コースによれば、これまで企業の福利厚生向けに法人会員権(4000円の割引券を年50〜60枚発行)を発行していたが、同割引券を利用してきた個人の方から会員権の要望があったことと、財務的に同法人会員権の預託金返還に備える意味もあるという。
同法人会員権は450万円(預託金400万円)と500万円(預託金500万円)で発行されており、ピーク時は180口ほど法人が購入していたが、現在は150口ほどに減っていたという。
今後、個人会員を年間100名ずつ募集し、10年位かけて会員中心の運営に移行したい考え。競技会や理事会は会員が300名位に達してからスタートしたいという。最終会員数は経済産業省には800名で届け出ている。
同ゴルフ場は上信越自動車道・小諸ICから5キロの、浅間山麓の裾野に位置し、標高1000メートルで、浅間山、富士山、八ヶ岳、北アルプスが眺望できるリゾートコース。プレースタイルは、キャディ付と2人乗り・1人立乗りカートのセルフとの併用制。メンバーのプレーフィは4800円となる。
同コースの募集担当者は、「夏場は軽井沢からのお客様もみえます。首都圏からも日帰り圏内で、手ごろな価格設定と第三セクターの経営の安心から人気になることを期待している」と話している。
経営は第三セクターの浅間高原観光開発(株)(塚田卓男代表取締役社長、本社=コース)。同開発には、社団法人県地域開発公団が46・2%、小諸市が36・8%、県企業局が12・8%、その他地元の取引銀行2行が出資している。
同公団は外郭団体の見直しから近い内に廃止されることが予定されているが、同公団の持つ株式は県企業局と小諸市に振り替えられる予定で、第三セクターの経営は維持される。
↓↓↓
平成19年3月26日、三セクの小諸高原GCは株式譲渡により民間企業へ売却
↓↓↓
平成22年2月9日、小諸高原GCの経営会社・浅間高原観光開発(株)が民事再生法申請
|