今年の4月3日に東京地裁へ民事再生法を申請した「永野ゴルフ倶楽部」の経営会社・粟野森林開発(株)の再生計画案賛否を問う債権者集会が9月20日に開かれ、債権額・債権者数とも8割を超える賛成多数で可決、同日付で認可決定(10月20日頃に認可決定確定となる見込み)となったことが判明した。
計画案の骨子は、
自主再建型で、運営収益等を債権者への弁済資金に充てる方針。
会員及び一般債権者等への弁済条件は、
・退会会員及び一般債権者は、債権額に応じて0・7%〜0・1%まで弁済
(債権額1,000万円以下は0・7%)
・継続会員は、預託金を99%カット、残り1%が新預託金(10年据置)
同GCの会員募集は1,000〜3,000万円で行なわれ、約900名が入会した。その後、平成9年に預託金の据置期間が満了することから、前年の8年に会員権の分割に着手し、同時に据置期間を平成19年まで延長していた。
一方で、一部会員から預託金返還請求の訴訟を起こされ、平成10年には「分割・延長は有効」とした判決が下されるなど、業界の注目を浴びたが、その後の訴訟ではゴルフ場側の敗訴も続いたことや、売上げの低迷や担保権の問題から再生法での再建を目指すことになったというもの。
同GCでは今後、コース・クラブハウスの改修工事に着手する方針で、メンバー中心の運営を掲げ、特に平日の優遇策などで収益を向上させ、メンバーと共にゴルフ場の再建を目指す考えのようだ。
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平成19年4月10日付けで、再生手続終結決定を受ける
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平成23年12月20日、リゾートソリューションが買収し、「南栃木ゴルフ倶楽部」に名称変更
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