(株)アコーディア・ゴルフ(東京都渋谷区、TEL03-6688-1500、竹生道巨社長)は、おおさとゴルフ倶楽部(18H、宮城県黒川郡大郷町東成田字北沢山18)を経営する会社の株式を12月19日に取得したと発表した。
同ゴルフ場を経営する大郷開発(株)(住所=コースと同、安藤敬一郎社長、資本金2000万円、従業員15名)の全株式(400株)を保有する(株)ピースキャピタル(東京都新宿区)から取得し、傘下に収めたもの。
同ゴルフ場は、会員制を予定して計画されていたが、会員権市場の低迷もあり事業母体が二転三転し、最終的には旧・日本債券信用銀行(日債銀)系の大郷ゴルフ(株)が、平成10年にパブリック制でオープンさせた。
その後、経営会社が平成13年2月に設立された大郷開発(株)に変更している。変更理由は明らかではないが、日債銀が一時国有化されたことに関連するものと見られている。
ちなみに、大郷開発(株)の平成17年12月期の売上高は2億7100万円で、経常利益が300万円、当期利益が200万円と経営は比較的安定しているようだ。
ところでアコーディアは11月1日の東証一部上場以降、立て続けにゴルフ場買収及びスポンサー就任の発表を行っている。上場から2ヶ月弱で、「取得した」と発表したのは神戸ロイヤルパインズGC(兵庫県)、金沢GC(石川県)、北陸グリーンヒルG(同)と今回のおおさとGCを含め4コースとなる。
また、スポンサーとなった佐世保国際CC三川内G場(長崎県)の会社更生計画案が11月30日に可決しており、来年2月には金沢セントラルCC(石川県)を取得する予定。
更に、民事再生手続き中のレインボースポーツランドGC(宮崎県)とはスポンサー契約をするなど拡大政策を展開している。
一方で、アコーディアを支えているゴールドマン・サックス(GS)グループは、パームヒルズゴルフリゾート(沖縄県)を11月1日に買収した他、十里木CC(静岡県)も10月末に取得している。
これらゴルフ場はいずれアコーディアの傘下になるとみられており、竹生道巨社長が上場当日の記者発表の際に「ゴルフ場の取得目標は年間10コース」と表明していたが、その目標を軽々とクリアしそうな勢いだ。
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