同社は昭和42年設立で、御殿場GC(18H、静岡県御殿場市、昭和46年開場、公表会員数は平日会員含め約3500名)と、隣接したベルビュー長尾GC(同、同、昭和61年開場、約1600名)の2コースを所有し、両GCの会員権発行会社でもあった。
ベルビュー長尾GCは、当初会員制からパブリック制に移行後、同60年から現名称に変更し、会員制を目指して法人対象に500〜2000万円で会員募集を行い、平成元年8月に募集を完了した。また2ゴルフ場とも平成10年頃より、系列会社の(株)リゾートマネジメントに運営を委託していた。
帝国データバンクによると、負債は流動的としているが、120億円程度と見込まれている。
解散により自認した同社の安欽治元代表取締役が12月4日付けで会員に通知した文書によると、バブル崩壊等で、ゴルフ場経営が苦境に立たされていた中、メインバンクであった旧・さくら銀行の債権が外資系ファンドに売却されるなどで、その残債権と損害金(平成18年10月末までの損害金12億1754万円余)が再び外資系会社に売却され、債権回収の圧力を受け交渉を続けていたという。
そこで、ゴルフ場運営のスポンサーを探していたところ、(株)フェニックスインベストメントアドバイザーズ(以下PIA)にゴルフ場事業を継承することで合意。
PIA社が2コース運営の(株)リゾートマネジメント(以下RM社)に出資及び貸し付けをして、富士ランド(株)から既にゴルフ場営業権とクラブハウス等の不動産を買収したという。
また申請代理人の説明では、
@ 10月31日に担保権を設定している債権者(バンカーストラストキャピタル有限会社)
と担保権消滅等に関する協定を締結。
A PIA社はゴルフ場事業再生への各種資金提供に同意。
B RM社との間では会員プレー権の確保や一定期間名変料を無料としてアクティブな会員を中心
とした倶楽部組織を創設すること、さらに特別精算手続きにおける配当金をもって預託金額面
とする会員権を発行する。
ことで合意したとしている。
なおPIA社の本店は、東京都中央区京橋1-14-5。資本金は3000万円で、事業目的は投資及び経営コンサルタント。今年7月に安岡雅之氏が代表取締役に就任した。
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