市川造園土木の市川金次郎会長が代表取締役を務める(株)ロイヤルヴィレッジゴルフ倶楽部(東京都練馬区大泉学園町8-18-10、TEL03-3925-2323、資本金1500万円)が、美並カントリークラブ(18H、岐阜県郡上市美並町上田山方辺1132-9、TEL0575-79-3306)を買収したことが、先ごろ分かった。
美並CCは、昭和48年に設立された(株)さくらんぼ高原総合開発(本社=コースと同、荻須哲治社長、資本金3000万円)が開発し、63年にオープンした。会員制で約2800名の会員を抱えており、預託金の償還問題が発生。限界に達したことから、破産の申立を決断。
その申立前に、ゴルフ場施設の売却に関する入札を行い、(株)ロイヤルヴィレッジGCが選定され、平成17年12月中旬には売買が成立したもの。売買価格は、推定で約2億円となっている。
買収条件は、従業員の雇用確保とプレー権の維持で、従業員は平成18年3月1日付けで(株)ロイヤルヴィレッジGCが再雇用し、会員に対しては無額面で譲渡可のプレー会員権を付与する予定となっている。
市川会長は「コースは良いとはいえないが、コース、設備を2〜3年かけて充実すれば見違えるほどよくなると思う」と語っている。
その対策の一つとして、冬季クローズ期間中に乗用カート導入(昨年までは電磁誘導カーと使用)のためカート路を整備する計画としている。また、ゴルフ場名は「美並ロイヤルカントリークラブ」にする予定。ちなみに、(株)ロイヤルヴィレッジGCとしては10コース目のゴルフ場で、市川造園土木グループでみると21コース目のゴルフ場となる。
ところで、破産申立を準備していた(株)さくらんぼ高原総合開発は、平成17年1月24日に自己破産を名古屋地裁に申し立てた。申請代理人は青木重臣弁護士(TEL052-202-0910)。
同弁護士によると負債は約60億円で、その内の約58億円が預託金という。また、預託金債権に対する配当は、ほとんど期待できないという。
美並ロイヤルCC 新URL=http://www.minami-21.com/
↓↓↓ 平成27年12月11日追加
美並ロイヤルCC、平成27年12月15日をもってゴルフ場を閉鎖
|