ゴルフ倶楽部成田ハイツリー(18H、千葉県香取郡多古町大門659、TEL0479-75-1143)は、かねてより目指していた会員経営の倶楽部への転換スキームを完了し、先ごろ”新生ゴルフ倶楽部成田ハイツリー誕生のお知らせ”を通知した。これを記念して18年10月2日から新規募集も開始した。募集期間中は出資会員の名変を停止する。
同GCの会員達は、平成10年に親会社の高木工業が会社更生、ゴルフ場会社・成田ハイツリー(以下、成田Hと略)が和議で破綻して以降、会を結成して会員による株主会員制を目指して活動を続けてきた。
それが、抵当権者の千葉県信連と会員側とで5年前の平成13年に定めた匿名組合方式による株主会員制のスキームとなり、5年期限の今年9月までの会員出資金(5年前に出資した会員670名は1口250万円、その後の新規会員56名は400、500、550万円出資)を充てることで会員組合が成田Hの株式を100%取得した。
その上、既に成田Hは会員の出資金でコース施設を買収済みであったが、この9月で千葉県信連がゴルフ場に設定していた抵当権も抹消された。
同GCでは、9月30日に臨時組合員総会及び理事会を開き、理事等を選任、”新生ゴルフ倶楽部成田ハイツリー”が誕生した。経営会社・成田Hの代表取締役には会員から大西憲彦氏(副理事長)が就任、田口義丸社長は執行役員として実務に当たる。
最高意志決定期間である理事会は県信連関係の5名が外れ、5名が新任され全て会員で理事10名となった。理事長は引き続き水野誠一氏となっている。
これにより、同GCは10月1日をもって「会員」が所有し「会員による」運営が行われ、「会員のための」ゴルフ場として新たな出発が出来るようになったとしている。
一方、新規に募集する匿名組合出資会員は第一次として10月2日〜平成19年3月31日の予定で、552万円(消費税は別途5万1千円必要)、定員100名を募集する。金額の内訳は会社への匿名組合出資金400万円、入会金100万円、会員組合への出資金50万円、入会金2万円。
二次は19年10月〜20年3月31日で652万円(内、匿名組合出資金は500万円、その他は同)、三次は20年10月〜21年3月31日まで752万円(同600万円)でそれぞれ定員100名を募集する計画だ。年会費は従来通り18万円。
現在の出資会員総数は726名で、最終の総会員数は990名とする方針。今回の募集の目的は、アクティブな会員の増加と、クラブハウス改修など将来的な備え、自立するための会社財務体質の強化にあるという。
また、9月30日の臨時組合社員総会で匿名組合契約及び会員組合契約を改定したことに伴い、旧会員証を回収し新会員証を発行するとしている。
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