パブリックの神戸国際カントリー倶楽部西神戸G場(18H、神戸市西区押部谷町木見975-1、昭和60年開場)と同CC北神戸G場(27H、神戸市北区、昭和42年開場)が、ゴルフ場管理・運営を第三者に委託する方向で動いていることが分かった。
両ゴルフ場は、神戸市の外郭団体である社団法人・神戸国際カントリー倶楽部(西神戸G場内)が経営している。
しかし、行政改革の流れから同市が設けた「神戸市外郭団体経営評価委員」が17年3月25日に出した”活動報告書”では、
同社団法人について「社団法人として行う事業目的が現代的使命から乖離している」、「ゴルフ事業自体の構造的不況・デフレ化が深刻であり、単年度収支は赤字」等と指摘され、
「(両ゴルフ場の)運営から撤退と民間への移管も検討すること」と助言・提案されていた。
これを受けて運営委員等の案が浮上しているもので、関係者によると10月にも公募を開始するという。公募の窓口は、同社団法人の設立母体の一つである財団法人・神戸市都市整備公社が予定されている。
同財団法人ではコメントを控えているが、本紙調べによると公募は、神戸市内の企業・団体などと限定せずに、全国の企業・団体を対象に行う模様だ。
すでに、外資系の大手ゴルフ場運営会社や、ゴルフ場の運営に実績のある会社など何社かが興味を示し情報収集等を行っていると見られる。
ちなみに、同社団法人が経営しているショートコースの神戸国際CCすずらんコース(9H、パー30)は、同財団法人を通じて管理・運営会社を公募し、先ごろ東光ローンコンサルタント(株)(埼玉県戸田市)を委託先に決めた。来年の4月から東光ローンが運営を開始するという。
なお、同社団法人は”ゴルフ場をより多くの市民が安く手軽に利用できるようにすること”を目的に、昭和34年3月に設立された。当時の設立母体は、同財団法人を含む市や地元企業・団体で、その第一弾として昭和35年7月に神戸国際CC舞子ゴルフ場(平成8年12月閉鎖)を開場した。
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