テクニカル分析講座 
                         サンライズ CO.   

 柴田罫線の検討

 株、商品何れを問わず、罫線分析の世界でこれ程根強いファンのいる方法もないかもしれない、という柴田罫線について検証してみたいと思います。まず内容を知っている人を前提にいきなりざっと言ってしまいますが、全体を見渡して見た所、罫線のパターン分析の数の多さ、細かく念入りな所は全く脱帽してしまいます。パソコン分析のない時代にこれは最も周到で緻密な研究のひとつであるだろうと思わせるものが確かにあります。何しろこ罫線パターン分析というのは、現在、相場分析の中では最先端のそのまた最先端を行く分析なのですから、分野としては最も新しいことをやっていた、ということになるのです。従来の100年程築かれてきたテクニカル分析は全て、相場という全体の市場活動を何らかの断面で切ってその切り口の特徴点で予測の手掛かりを掴み出そう、というものだったのですが、それ以降の最新の分析は、折角コンピューターを使っていながらこんな一面的な数式処理をいくらやっても仕方が無い、全体を全体として、無数のパターンを記憶し参照し、比較し引用し、そして最終的に「判断する」ことがコンピューターにはできる筈だ、というのが分析の最先端です。となると、これは正に柴田罫線が大昔に念入りに試みているのと方向は同じなのです。ただそれが全てのパターンを人間が見て、人間が参照比較し、判断するので、何ともハヤ…。見ている内に目が回って来てしまいました。普段の3:30から取り掛かるコンピューター作業よりはるかにしんどいものがあり、翌日まで疲れが残りました。果たしてこれが実践の時に有効な判断に結ぴ付けられるだろっか、それぞれのパターンの当てはめの作業を通して本当に取捨選択や重みの判定ができるだろうか…という思いが正直言って残りました。正にこの複雑な作業が今コンピューターに求められているもので、人間ができないからこそ相場のカオス全体をコンビューターに「総合判断」させている訳です。それを全部自分の目と判断力でやるとなると…。これは大間題だ、という気がします。多くのファンはこの罫線パターンではなく・鍵足シグナルこそが柴田罫線の宝の部分であって、罫線パターンはほどほどに使えば良い、ということらしいのですが、私はむしろこの罫線パターンの逆張り秘法50と純張り秘法50こそが(何やら四十八手裏表みたいですが)この分析法の最もオリジナルなものではないか、と感じたのですが。そして、カギ足シグナルですが、こちらの  驚鷲芸三霊(灘汁蒜裟記婁蒜1’募茅等第欝雰鵜嚢張嚢  やはり問題として残る、という気はやはりします。特に商品の場合、22日移動平均線あたりののクロスオーバー法売買と比ぺてそれ程優れたパフォーマンスを上げられるだろうか、という疑問が見た感じでは拭えませんでした。それと相場パターンとして昨年の3〜7月のような大凪ぎ状態が来てしまった場合、この手法は猛険な墓穴を掘らないだろうか、という懸念が残ります。仮に大引け三段とかカギ足、コマ足なざの遅いタイミングでもダマシ排除フィルターが優れていて、ヒット率90%以上(勿論勝負なしも負け、と検証してのヒット率)などという分析法があったりそれはもっすさまじく優れたものと言える訳です。だからタイミングの遅さイコール駄目・という積もりは全くないのです。果たしてこのカギ足シグナルがどれぐらいのヒット率が保証きれているか、それと先程の罫線パターン分析がこのカギ足シグすルを補助するフィルターとして実際の投資場面で使い勝手良く機能してくれるだろっか、ということが疑問として残るのです。使用者の中にこのカギ足シグナルをそのまま場節商いの銘柄の節足に利用して細かな単位のカギ足シグナルにしてタイミンクの遅れを克服するというアイデアを実行している、といううわさを聞いたこともあります。しかしこれはこれでやはり元の大まかなカギ足分析をそのまま入れ子のように縮尺しただけのことなので、依然として確率の問題は同じに残る訳です。時間単位を細かくしたりそれはタイミングが早くなったのではなく、飽くまでも細かくなっただけのことだと思うのです。確率が上がったのではない、ということです。ちなみに今のコンピュ一ター分析は今、この時点でのタイムラグなしの本当の先行きを割り出して行きます。それに対して従来のものは、今から8日経った日に、正に8日前の今日始まったトレンド転換らしきものが本当にトレンド転換であった、或いはトレンド転換では無かった、と判断する訳でカギ足、大引け二段・P&Fその他無数にある旧来の分析法の宿命なのです。しかしとにかく、この分析法が遅れたタイミングからでも、何とかシグナルの確率を高めよう、という実に多様な判定基準を差し出しているというのは非常に特徴的なことだと思います。

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