新刊案内07年4月9日発売

伊藤 芳久・石毛 久美子(日大薬理学部)著

 わかりやすい薬理学

――薬の効くプロセス――

B5判並製 369頁 本体 3800円

発売中

 

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本の注文,質問

 近年,生命科学が急激な発展をとげ,それにつれて今までにない作用機序を持った薬物が出現する頻度も増えている。また,従来から作用機序が明らかな治療薬群においても,より副作用が少ない薬物が開発されるなど,新薬の数もめまぐるしく増加しているのが現状である。執筆に当たっては「幹に当たる部分」を詳しく記すように心がけた。薬理学の本質を理解し,病態生理学などの分野についてもしっかりと学び,臨床における薬物治療に応用できる力をつけていただきたい。本書がその一助となれば幸いである。(「まえがき」より)



目次
薬理学総論
 薬理学とは薬理作用と作用機序(薬理作
  用を表す用語)
 アゴニスト(作用薬)とアンタゴニスト(拮
  抗薬)
 薬物の併用
 薬の作用点としての薬物受容体一薬はど
  こに効くのか?
 薬物受容体の構造と機能と代表的な細胞
  内情報伝達系
 薬効に個人差が生じる要因
 薬物相互作用
 薬物依存性と耐性
 薬物の生体内運命と薬効
 薬物の主作用と副作用
 薬理学と創薬(特にゲノム創薬について)
 薬理学的試験法
自律神経作用薬
 シナプスと薬理作用
 自律神経系
 交感神経系
 アドレナリン受容体
 アドレナリン受容体作用薬
 アドレナリン作動性遮断薬(交感神経遮
  断薬)
 コリン作動薬
 抗コリン薬(副交感神経遮断薬)
 自律神経節に作用する薬物 
神経節接合部に作用する薬物
 神経節接合部興奮薬
 神経節接合部遮断薬(筋弛緩薬)
局所麻酔薬
中枢神経系に作用する薬物
 中枢神経系
 血液一脳関門
 中枢興奮薬と中枢抑制薬
 シナプス後抑制と前抑制
 中枢神経作用薬の分類
 全身麻酔薬
 鎮静・催眠薬
 エタノールの薬理作用
 パーキンソン病/パーキンソン症候群治療薬
 抗てんかん薬(抗けいれん薬)
 中枢性筋弛緩薬
 鎮痛薬(麻薬性鎮痛薬,解熱性鎮痛薬)
 統合失調症治療薬(抗精神病薬)
 抗不安薬
 抗躁薬
 中枢興奮薬
 抗認知症薬,脳保護薬,脳代謝改善薬
 その他
呼吸器作用薬
 呼吸興奮薬
 鎮咳薬
 去痰薬
 気管支ぜん息治療薬
循環器系に作用する薬物
 不整脈とその治療薬
 心不全とその治療薬
 虚血性心疾患(狭心症/心筋梗塞)とその
  治療薬
 高血圧薬治療薬
 昇圧薬,低血圧治療薬
泌尿器・生殖器作用薬
 利尿薬
 泌尿器・生殖器作用薬
血液・造血器系に作用する薬物
 造血薬
 血液凝固系に関連する薬物
 止血薬
消化器系に作用する薬物
 胃に作用する薬物
 消化性潰瘍治療薬
 制吐薬,催吐薬
 止瀉薬(制瀉薬)
 下剤
 胆・肝系疾患治療薬
 膵臓疾患治療薬(膵炎治療薬)
免疫と炎症に関連する薬物
 オータコイド
 免疫関連薬
 抗アレルギー薬
 炎症・抗炎症薬
ホルモンと内分泌・代謝疾患治療薬
 脳下垂体ホルモンと視床下部ホルモン
 甲状腺ホルモンおよびその拮抗薬
 ステロイドホルモン
 膵臓ホルモンと糖尿病治療薬
 高脂血症治療薬
 痛風治療薬
悪性腫瘍薬
 アルキル化薬
 代謝拮抗薬
 抗腫瘍性抗生物質
 白金錯体
 植物製剤およびその関連物質
 分子標的治療薬
 その他
抗感染症薬
 抗生物質および抗菌薬
 抗真菌薬
 抗ウイルス薬
眼科領域で用いられる薬物
 緑内障治療薬
 白内障治療薬
皮膚疾患治療薬
骨代謝に作用する薬物
 骨粗しょう症治療薬
 骨軟化症治療薬
 抗リウマチ薬
 変形性関節症治療薬
診断用薬
急性薬物中毒と処置薬

参考

医学・障害児医療既刊案内 医学