露天風呂(混浴)|奥塩原温泉 湯荘白樺(奥塩原新湯温泉旅館)
平成18年9月5日付の読売新聞に温泉の効能について科学的に立証ができた、と記事が掲載されました。
以下はその記事です。
「高血圧・胃潰瘍・リウマチ…温泉の効果、科学的に立証」
酸性の温泉水が高血圧や胃潰瘍(かいよう)、関節リウマチなどに効くメカニズムを、
名古屋市立大医学研究科の岡嶋研二教授、原田直明助手らがマウスによる実験で突き止めた。
温泉の効能は経験的に言い伝えられているが、その科学的なメカニズムはわかっていなかった。
秋田市で開かれる日本温泉科学会で9月6日発表する。
岡嶋教授らは、脊髄(せきずい)から皮膚に延びる知覚神経細胞をマウスから取り出して培養。
これに薄めた酸性の温泉水をかけて刺激すると、神経末端からたんぱく質の一種(CGRP)が放出された。
CGRPは血圧降下のほか、炎症抑制、傷の治癒促進などの作用がある「インスリン様成長因子(IGF)-1」というたんぱく質を増やす。
そこで実際に、マウスを酸性の温泉水(40度)に5分間つけ、皮膚や血中、胃組織のIGF-1濃度を測定した。
その結果、何もしない状態に比べ、温泉水では8〜3倍増えていた。
さらに、ストレスをかけて胃潰瘍にしたマウスを温泉水につけると、潰瘍の長さが3分の1以下になった。
岡嶋教授は「温泉水の熱と酸性刺激が脳に伝わって副交感神経を刺激、体内のIGF-1が増えて、
自己治癒力を高めるらしい」と話している。
二日酔いにも効果覿面?
要するに酸性の温泉水は胃潰瘍や高血圧・リウマチに効く。その酸性の温泉ですが、ここ奥塩原の温泉も酸性なんです。
成分分析表を見てもらえば一目瞭然、pH2.6 の酸性硫黄泉です。
どうりでこの辺で胃潰瘍だなんて人、聞いたことないな。
そういえば2日酔いの時、「温泉水を飲むと一発で治る」という人がいて、信じてませんでしたが本当なのかもしれません。
温泉分析書
源泉名 |
共同噴気泉(奥塩原新湯 中の湯) |
源泉所在地 |
栃木県那須郡塩原町湯本塩原 |
泉質名 |
単純酸性硫黄温泉(硫化水素型) |
(掲示泉質名 |
硫黄温泉) |
源泉温度 |
79.2度 / pH値 2.6 |
療養泉分類の泉質に基づく、適応症、禁忌症
泉質別適応症 |
きりきず、慢性皮膚病、慢性婦人病、糖尿病、動脈硬化症、糖尿病 |
一般的適応症 |
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進 |
禁忌症 |
急性疾患(特に熱のある場合)、活動性結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、妊娠中(初期と末期)、その他 一般に病勢進行中の疾患 |
温泉1kg中の成分
蒸発残留物 440mg/kg |
成分総計 414mg/kg |
水素イオン(H+) |
2.5 |
ナトリウムイオン(Na+) |
4.3 |
カリウムイオン(K+) |
1.7 |
アンモニウムイオン(NH4+) |
0.0 |
マグネシウムイオン(Mg2+) |
2.5 |
カルシウムイオン(Ca2+) |
6.3 |
アルミニウムイオン(Al3+) |
8.8 |
マンガン(II)イオン(Mn+) |
0.1 |
鉄(II)イオン(Fe2+) |
1.4 |
銅イオン(Cu2+) |
0.0 |
亜鉛イオン(Zn2+) |
0.1 |
|
|
計 |
28.3 |
|
水酸イオン(OH-) |
0.0 |
フッ素イオン (F-) |
0.0 |
塩素イオン(Cl-) |
10.7 |
ヨウ素イオン(I-) |
0.0 |
水硫イオン(HS-) |
0.0 |
チオ硫酸イオン
(S2O32-) |
0.0 |
硫酸イオン(SO42-) |
211.7 |
炭酸水素イオン
(HCO3-) |
0.0 |
炭酸イオン(CO32-) |
0.0 |
硝酸イオン(NO3-) |
0.0 |
ヒドロ硫酸イオン
(HSO42-) |
17.9 |
計 |
240.3 |
|
メタ硫酸(H2SO4) |
0.1 |
メタケイ酸(H2SiO3) |
89.8 |
メタホウ酸(HBO2) |
0.2 |
遊離二酸化炭素(CO2) |
0.0 |
遊離硫化水素(H2S) |
55.4 |
|
その他の微量成分 |
鉛イオン 0.01mg/1 |