塩原温泉は特にそれほど積雪が多い地区ではありませんし、除雪車の対応も早いので比較的安心して走ることが出来ます。それでも寒気団の影響等で、着雪や凍結する場合もございます。特に奥塩原のある日塩もみじラインは、カーブが多く朝晩は凍結する場合が多くあります。
 そんな冬の凍結路面や着雪路面も、十分な装備と運転知識があれば安全な走行が出来ます。下の記事は私(若旦那)が、身を持って体験した事や一般的な対処法をまとめたものです。お役立て下さい。
凍結する時期
日塩もみじライン・新湯・元湯 12月初旬〜3月中旬
国道400号(塩原温泉〜三依) 12月初旬〜3月中旬
国道400号(西那須野〜塩原温泉) 12月中旬〜3月初旬 
必要な装備
滑り止め(タイヤチェーン・スタッドレスタイヤ等) 手袋または軍手 除雪用ブラシ 針金・ペンチ・ドライバー等工具 古毛布 古新聞 ガムテープ ビニールシート(小さいので可、ひざが濡れない汚れない)
けん引ロープ・スコップ(いざという時便利) ブースターケーブル(冬はバッテリーがあがりやすいのです)
チェーン装着の場所
タイヤチェーン等、滑り止めの装着は「ちょっと早めに広い場所」で行いましょう。
路肩や坂道、カーブでは絶対に行わないで下さい。事故や渋滞の元になります。
国道400号や日塩もみじラインにはチェーン脱着スペースがありますので、なるべくその場所を利用してください。

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凍結路面の走り方
 
急のつく操作は厳禁
凍結路・積雪路では、通常の運転と違いタイヤのグリップ力が格段に落ちています。急ハンドルはスピン・急ブレーキはスリップ・急加速はホイールスピンの原因となります。チェーン装着時の場合、急発進(タイヤの空転)により切れてしまう例がたくさんあります。

路面はすぐに変化します
冬の路面状況は著しく変わります。カーブの手前では乾燥していても、カーブの出口では凍結していることなども多くあります。また時間により、日中は滑らなくても朝晩には凍結することもあります。スピードの出しすぎには十分ご注意ください。

発進はゆっくりと
雪道の場合、MT車の1速で通常通りの発進をしようとすると、タイヤに駆動力がかかりすぎてホイールスピンを起こすことがあります。クラッチをゆっくりとつなぎ、回転をあげすぎないように注意するか、2速での発進をしましょう。また、AT車はクリープ現象を利用し、ゆっくりと発進するようにしましょう。

カーブへの進入
カーブの途中でのブレーキはスピンの元です。カーブ進入の際には、十分スピードを落としてから入りましょう。またカーブの出口で加速すると駆動輪が空転する場合があります。凍結路面ではスローイン・スローアウトが基本です。

上り坂は高めのギアで
坂を上る場合は、坂の上りに入る前にあらかじめ坂の勾配に合わせて適切なギア(少し高めのギア)で上りましょう。アクセルの踏み込みを一定に保って気長に上ることがコツです。

下り坂は低めのギアで
坂の下りは低めのギアを使い、エンジンブレーキを使いながら減速するようにしましょう。ただし、急なシフトダウンは空回りを起こす可能性があるため変速は坂の手前で行いましょう。AT車では2レンジかLレンジを使うとエンジンブレーキを使うことができます。

凍結路面(アイスバーン)上では余分な操作をしない
凍結路面ではタイヤのグリップ力がほとんど失われるため、原則的にはなにも操作をせず、わずかに残ったグリップ力を殺さないように通り過ぎるのが安全です。交差点・急カーブの手前・トンネル出口・橋の上・日陰などにアイスバーンはできやすいため、道路状況を観察しながらの慎重な運転が重要です。

新雪路の注意点
新雪路では雪にハンドルを取られたり、タイヤが空回りしてスタックしたりする場合があります。タイヤが空回りした場合、さらにタイヤを回し続けるとどんどん深みにはまっていきます。余分な雪を取り除き、ゴムマット・チェーン等を敷いてグリップ力を回復させるようにしましょう。古新聞等をトランクに積んでおくとこのようなときに活用できます。

ワダチを上手に使って走りましょう
新雪に隠れて思わぬ凸凹があったりするケースがあります。このような事態を避けるためにも新雪の道は避け、ワダチを利用して走る方法が無難です。ただし、ワダチは多くの車の走行で、凍結している場合があるためスピードには注意が必要です。さらに、ワダチから脱出し右左折するときにもハンドルを取られないように慎重に運転しましょう。

雪の中で駐車するときの注意点
雪の壁にバックで突っ込まない・・・排気管(マフラー)が雪で詰まることがあります。
サイドブレーキを引いておくと凍結することがあります。
凍結防止のためワイパーブレードは立てておきましょう。
屋根から雪やつららが落ちてくることがありますので軒下等は避けましょう。
ドアのカギ穴が凍ることがありますので、ガムテープなどを貼っておきましょう。
ディーゼル車の燃料凍結対策
ディーゼル車の場合、寒さで燃料が凍結する場合があります。10リットルでも構いませんので、塩原町内のガソリンスタンドで給油してください。塩原町内のスタンドの軽油には、不凍液が混ざっていますので凍結の心配がなくなります。
どうしても雪道は苦手な方
とりあえず塩原温泉まで来て下さい。国道400号沿いの県営無料駐車場(コスモ石油スタンド・クアホテル寿苑横)までお迎えにあがります。