山形1泊研修旅行 2002年7/9〜10

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最上川くだりの
船頭さんと
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座敷船
 「街ぐるみで景観やイベントで盛り上がっている温泉地を視察に行って刺激を受けよう」的な研修旅行でした。
一泊目の目的地は山形県尾花沢市「銀山温泉」です。行く途中の昼食を最上川下りの船中弁当で頂いたのですが、船頭さんの話がまた面白い。山形弁交じりで笑いあり民謡ありの楽しい昼食でした。その後は尾花沢市の「みちのく風土記丘資料館」に寄り銀山温泉へ。
 銀山温泉「銀山荘」チェックイン後は宴会まで自由時間との事だったので、早速温泉街の散策へ出かけました。銀山温泉は旅館街の手前に新しく建てた銀山荘(温泉街までは坂道なので下駄だと結構疲れる距離です。)以外は、あまり大きくない川を挟んだ両側に旅館が並んでいます。温泉街の旅館は2階から3階建ての木造建築でひしめくように建っていて、まさに大正時代の趣を残した雰囲気です。温泉街に入る橋のの先からは軽自動車さえ入れない道幅の通りです。現代文明の象徴である車さえも拒否している姿、それがまた温泉街としての主張のようにも感じられました。ちょうど電柱の埋設工事が行われていましたので、またさらに良い街並みになると思われます。工事のため「足湯」に浸かれなかったは残念でしたけどね。
 温泉街を一回りした後、温泉組合で経営している「しろがね湯」(500円)にはいって来ました。木の格子とコンクリートのモダンな造りであまり大きくはありません。格好はいいのですが、道後温泉の坊ちゃん湯のような感じのほうが合っていると思いました。
 銀山荘に帰ってすぐに館内のお風呂に行ってみました。内湯・露天はごく普通の感じ(まあまあ眺めは良い)でしたが、気に入ったのは木作りの寝湯。露天のさらに先にあり、まさに自然の中に抱かれながら浸かっている感じです。寝湯に浸かっている無防備な体勢が原始の時代に戻ったような感覚でした。翌朝は早起きできたので、もう一度入ってしまいました。
 2日目は山形市の「山形美術館」でシャガールやらピカソやらルノワールなどの近代美術を堪能し、米沢で昼食(米沢牛!)をとり小野川温泉へ。
 小野川温泉もあまり大きな温泉街ではありません。なぜ小野川温泉を見に行ったかというと、国内旅行業界を引っ張るJTBとJR東日本が共同で第二の黒川温泉に仕立てるべく企画に乗り出しているという話を聞いたからです。また古くから自然環境を大切にしホタルの里として成功している点も興味を惹かれました。
 こじんまりした温泉街の中心に小野小町が開湯したと言われる「尼湯」(500円)があります。清潔ですし結構な量の温泉がドバドバの掛け流しでした。少し温度は高めで、ほんのり硫黄の香りがしました。内部に移っている男性は塩原温泉の入り口に某旅館の社長です。他のメンバーは「夢ぐり手形」を購入し旅館のお風呂に入ったようです。3箇所の旅館で入浴できて1,000円、独楽の形をしていて温泉街手前のお土産屋さんで絵付け(無料)もできるそうです。温泉街からホタル公園に至る道は地味な感じですが好感は持てますね。ホタル公園のすぐそばに露天風呂(小町湯?)があり、夜だったらホタルを見ながら入浴できるのかも知れませんね。ホタルまつりも22回目になるそうで、外灯もホタルをイメージしたものになっていました。夜のホタルまつりで疲れているのかも知れませんが、あまり活気に満ち溢れているって感じではなかったですね。
 どちらの温泉地も全体としてのイメージ作りに力を入れているようでした。あまり大きな温泉地でないのが幸いしていてまとまりが良いのかもしれません。温泉地の良い所悪い所を見れた旅行でした。
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銀山温泉
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銀山温泉
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銀山温泉
しろがね湯
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小野川温泉尼湯
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尼湯の内部
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ホタル公園近くの
露天風呂

今回の教訓
目的地までの距離を考えて履物を選びましょう。(下駄は近距離・平地で使いましょう)