岳温泉視察研修旅行 2003 1/23〜1/24

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研修風景
 今回はリサイクルに積極的な姿勢で取り組んでいる「岳温泉」を視察し、そのシステム等を研修する13名の旅行です。旅館組合青年部と商工会青年部が一緒に研修するはじめての旅行でもありました。
 まずは宿泊先でもある「まごころの宿 宝龍荘」さんへ。研修は宝龍荘さんの研修室をお借りして岳温泉の概略やリサイクルシステムについて講義いただきました。岳温泉では、旅館や商店で出た残飯などの生ゴミを酪農をしている「國分農場」さんに運び、牛糞と混ぜて堆肥に変えているのです。その堆肥は市内の有機農業を営む農家で使用され、生産された有機野菜は岳温泉のお客様のお膳に並びます。つまり食品が生産から消費、再利用までが完全にリサイクルされているのです。さらにこのシステムを温泉街全体で進めているのが素晴らしい!実現・運営には大変な苦労もあったそうですが、それをやり遂げたパワーに大きな感銘を受けました。
 研修終了後は岳温泉の温泉街を散策、温泉街入り口の豆腐屋さんで豆腐と豆乳と味噌おでんのセットをいただきました。これが大豆の味がしっかりしていて美味しかった。で、その豆腐屋のおばさんから「塩原の人でしょう」といきなり当てられちゃいました。まさか「塩原の飲み集団が来るから店は早めの閉めましょう」って回覧版が回っているのでは・・・。そんなことはありませんでしたが、それだけ町の人の付き合いが深いのでしょうね。岳温泉の力の源は人々のつながりなのかも。
 おなかも落ち着いたので、宿に戻りお風呂へ。宝龍荘さん自慢の樹齢二千年のアラスカ桧を丸々使用した露天風呂は、少しぬるめの酸性緑バン泉です。飲むとレモン水のような味がしました。
 お風呂を出ると研修の第二弾、交流懇親会が始まります。地元岳温泉観光協会の皆さん13名に参加していただき、深夜まで大いに盛り上がりました。今回メインの飲み物は、地元二本松市の銘酒蔵元「奥の松」でした。奥の松は、安達太良山系伏流水を使用し、美しい自然と空気に育まれたお酒です。私達は地元の皆さんのお心遣いで純米吟醸酒をいただきましたが、さっぱりとした口当たりでキレと深みのある旨い酒でした。旨いものだから飲りすぎて、岳温泉の皆さんにご迷惑をお掛けしたのは言うまでもありません。
 翌日は國分農場さんにお邪魔して牧場内や堆肥プラントを見学しました。雪の舞う中、とても丁寧に案内していただき、しかもお土産までいただいてしまいました。
 國分農場さんを後にして次はアサヒビール福島工場へ。栃木県で消費されるアサヒビールは福島工場から出荷されるそうです。見学後の試飲やレストランでのジンギスカン&生ビールですっかりよっていたら、外は大雪になっていました。高速は郡山〜白河が通行止め、影響で国道4号線は大渋滞になってしまいました。塩原に戻るのに7時間もかかってしまい、ボーリング大会も中止になりました。
 最後は少しつらい状況になりましたが、大変実のある研修でした。研修と名の付く旅行はずいぶんしましたが、勉強したって感じの研修は久々でしたから・・・

岳温泉の皆さん、宝龍荘の皆さん、國分農場の皆さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。今度はぜひ塩原温泉で交流を深めましょう!

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岳温泉街
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國分農場
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堆肥プラント

今回の教訓
急(2日前)に幹事を頼まれた時は、できるだけ断りましょう!