フットケア外来

フットケア外来

糖尿病足病変とは

糖尿病の合併症といえば、糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害の三大合併症があります。 糖尿病性神経障害は、全身に分布している神経が糖尿病による代謝異常の影響を受けて、 様々な障害を生じるものです。
糖尿病足病変は、糖尿病性神経障害、循環障害、高血糖による易感染症が相互に影響し合い、 足のわずかな病変から潰瘍や壊疽が生じてきます。 これを糖尿病足病変と呼びます。 糖尿病足病変を予防するためには、胼胝(タコ)や鶏眼(魚の目)、踵の角質、巻き爪、肥厚した 爪等を適切に処置することが大切です。

糖尿病フットケア外来とは

足病変ハイリスクの糖尿病患者様を対象に、糖尿病足病変の発症および進行の予防(糖尿病患者様の足を守ること)を目的とし、 糖尿病重症化予防研修(フットケア研修)を修了した看護師が、医師の診察後、医師の指示のもと処置をしながら セルフケアの方法等をお伝えする場であり、日々の療養生活上で気になることなどを相談していただく場でもあります。
足病変による患者様のQOL(Quality of Life:生活の質)の低下を防ぐこと、患者様自身が毎日足を見る(観察する)こと、 フットケアを実践することができるよう支援させていただきます。
糖尿病による足のトラブルを予防、早期発見し、重症化しない(切断を防ぐ)ことにより、 患者様はケアの効果やセルフケアの意義を実感でき、療養生活をより充実させることに結び付くと考えます。 足病変は様々な糖尿病の病態が重なって起こることから、患者様が糖尿病・糖尿病合併症・治療方針を正しく理解し、 血糖コントロールと合併症の予防のための療養生活を自己管理できるよう、 医師・看護師を中心としたチーム体制で協力して応援していきたいと考えています。

糖尿病フットケア外来の目標

患者様自身が、ご自分の足に関心を持ち、足病変予防のための手入れ(フットケア)ができるようになることです。 傷があるからフットケアを行うのではなく、足病変を発症させないようにするための予防フットケアが大切です。