着物 気のもの きまま わがまま

お洒落に和服を取り入れている若い女性を、最近多く見かけませんか?
カフェでお茶をしている小粋な紬の女性の耳には、小さなピアスがたくさん飾ってあったりします。

Ancient Yamato と銘打った着付け所作指導ワークショップ、受講生達もそれぞれの着物ライフを楽しむようになりました。

このワークショップは、4時間を着物を着るための身体づくりと、実際に自分の「気の流れ」にそって布を巻き付ける作業をしていきます。
お洋服の立体裁断にも似ているのですが、立体的な自分の身体に対して、ある一定の法則で布を巻き付けていき、帯でそれを留めます。
素敵に着こなす為には、所作を洗練していく必要もあります。着物を自分の「装置」や「拘束具」として使いこなす為に、内股を締めて歩く訓練や、音をたてずに動く優しい身のこなしを練習していきます。

人間のボディのまあるいラインには、その人の持つ気が流れています。その人の気の流れをはっきりと現してしまうのが
「きもの」なのですね。

「あたたー。今日はワタシ、ダメダメ〜。」
「うーん気持ちの乱れって素直に出ちゃうね」

こんな会話がこのワークショップでは良く交わされます。
生きているからこそ、感情には凪も波もあります。自分では大丈夫なつもりであっても、着物を纏うことで自分自身と向き合うことができます。
穏やかな空間で、身体を動かして自分の筋肉の成り立ちを知り、そしてその流れに沿って布を巻き付けて確認していく・・。
知らない間にくたびれていたり(管理人の事です)、心に何かが溜まっていたりする事を、今更のように確認できるのが和服、着物なんですね。
もちろん喜びに満ちた時間を過ごした後は、みなさん表情も豊かに、そして食欲の秋も心配することなく体型を維持することができます。それは帯がしっかりと自分を支え、「自信」を着けてくれるからでしょうか。しっかりと動きますので、確実に筋肉は締まっていきますし、緩めることの大切さも身体が覚えていきます。

きままに、でもしっかりとルールを守ってわがままに自在に。自分をきちんと操縦する為に帯を締める感覚は、初めての方は戸惑われるかもしれません。

少し前のことなのですが、「着付け教室って、着物を売りつける為にあるんでしょ?」とのお尋ねを頂きました。
ううむ・・・そ・そんな世界もあるのですね。びっくり。
受講生達はむしろアンティークのお着物に魅力を感じています。それは布の持つストーリーに魅せられているからでしょうね。
「明神式」と名付けたいと思っているこの着付けの方法は、実はとっても楽なのです。成人式で懲りてしまった方や、着付け教室で技術を磨かれた方もどうぞご参加ください。
そして・・あなたのお母様やお祖母様がお召しになった着物を、あなたも羽織ってみてください。着物の持つ「布のストーリー」が、やさしくあなたに語りかけてくることでしょう。どうぞ、ワークショップであなたの着物のストーリーをお聞かせくださいね。

初心者から上級者まで、着付け所作ワークショップ
「Ancient Yamato」6月19日18:00〜22:00
お申し込み、お問い合わせはこちらから



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 SERAPH

 seraph@tokyo.email.ne.jp