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和本への招待 日本人と書物の歴史   角川選書 (角川学芸出版・角川グループ)
   誠心堂書店・橋口侯之介著



千年前の平安の物語が、今でも読めるのはなぜか?
そこには日本人独特の知と技、美意識があって、
それが書物とともに伝わったからだ。
1300年の歴史をもつ和本には、日本人の書物観がたっぷり入っている。
その仕事の歴史を辿り、『源氏物語』から江戸の大衆小説までの
豊饒な文化を今も楽しめる和本で「ものがたる」!


 平成23年6月発売 定価1680円(税込み)

四六判 挿絵:杉本直子

目次から
第一章 千年前の『源氏物語』を復元する
  千年前の書物の謎/装訂の誕生/千年残る紙の進歩/よみがえる『源氏物語』
第二章 中世の本づくりを担った人びと
  藤原定家の時代/大きな役割を担った寺社/木版印刷の始まり
第三章 売れる本づくり
  古活字版で広がる読者層/商業出版の始まり/本屋仲間の台頭/名門・風月に見る多角経営
第四章 世界的にも稀な江戸時代の出版形態
  株になっていた出版権/江戸期の本づくり/板株の実態/共同出版の隆盛
第五章 揺れ動く<本>と<草>
  正規の<本>と大衆の<草>/江戸初期に花開く草紙/草紙屋による<草>の拡大/変わるものと変わらぬもの
参考文献



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