背景の色
写真はキャンバスのうえの絵の具のように、自由に色を取り扱うことはできないが、背景はかなり自由にできる方である。背景の色によって全体色調がかなり大きく変わり、暖冷感も、また色の対比作用によって色の鮮やかさも変わる。カラーフィルムであるからには、大胆に鮮やかな色や、サイケデリィクな色を使うことも自由ではあるが、一般的にいえば、色が強すぎるとまえにもいったように距離感がなくなるとともに、主題の印象が薄らぐ。なるべく背景を整理して、あくまで主題がひきたつ背景を選びたい。また、レンズの効果も利用したい。たとえば、花の接写などでは背景にある強い色や、ごちゃごちゃした夾雑物は、レンズの絞りを開いてアウトフォーカスにするといった効果を、存分に活用したいものである。
RW institute of color and photography

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