色の差をはかり補正法を見いだす(色のタシ算とヒキ算)
A色とB色をはかってYMC値を見いだせば、その差がAB2色の色の差である。A色が20Y+30M+40C、B色が20Y+15M+20Cであれば、その差、15M+20Cが色の差であるから、A色からこれを減じればB色に、B色に加えればA色になるという関係がつかめる。したがって、ある色を希望の色にするには何色をどれくらい加えればよいか、あるいは減じればよいか、といった色の補正法が具体的に見いだせる。あるいは、AB2色を比色窓に並べて、一方にフィルターを重ねて同色になるようにする。そうすれば直接的に色の差が見いだせるが、このやり方は、カラープリントの色補正では大変役に立つ(図4ー12C、D)

補色を見いだす
ある色の補色を見いだしたいときは、他のどんな方法よりきわめて簡単に具体的に見いだせる。その方法は、補色を見いだそうとする色の側にフィルターを重ねてグレー(無彩色)になれば、重ねたフィルターがその色の補色である。この場合、比色窓の左側にグレースケールをおいて比色する。

あるいは数値的には、ある色のYMC量に加えて等YMCになるフィルターがその色の補色であるから、たとえば、20Y+30M+40Cの補色は20Y+10Mであることがわかる(図4ー12E、F)。
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