色の分析
同じ色になったCCフィルター値はそのまま、はかった色のYMC三原色量を示すことになる。たとえば、タバコのハイライトブルーは白地+025Y+10M+45Cに近似するが、Y+M+Cをこのような割合に減法混色すれば、ハイライトブルーができるということがわかる。したがって、ある色がどのような三原色の組み合わせになるか、を分析することができる。

また、色の鮮やかさと明るさの関係は、従来のHV/C法ではわかりにくいところがあるが、この方法ではYMC濃度を数値的に取り扱うことができるのでわかりやすい。たとえば、色相と彩度が同じで、明度だけが変わる(暗くなる)場合は、図4ー12Aのように彩度(凸起の高さ=純色量)は変わらず、無彩色量(等YMC量)だけが増加して暗色となる。また、色の明るさは変わらず彩度だけが変わる(低くなる)場合は、同図Bのように全体のYMC量は変わらず、凸起の高さが低くなり等YMCが増加するほど純度は低くなる、といった数値的なとらえ方が可能になる。
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