言葉による色のあらわし方
言葉で色をあらわすのが、もっとも手っ取り早い。しかし、表現の方法は自由であるとはいえ、個人差がおおきすぎるのも困る。

色名には一般色名慣用色名とがあるが、慣用色名のなかには、空色、あずき色、こげ茶色、桜色、フジ色といったわかりやすい表現もあるが、今日では正直いってわかりにくい色の方が多い。そこでJISではさきにあげた10個の基本色相(基本色名)と無彩色の基本色相(表4-4の1、4-4の2)を規定し、これに色相、明度、彩度について次のような修飾語を用いるよう規定している。

色相の修飾語としては表4-4の3のように、基本色名に対して、赤みの、黄みの、緑みの、青みの、紫みの、を使い分ける。

明度および、彩度に関しては、4からふさわしい修飾語を見いだして基本色明の前に使用する。そして、その修飾語の順序は5のように指示されている。 たとえば、黄みがかかった明度は高いが彩度の低い赤は、黄みの、うすい、赤といったように、また、明度は低いが鮮やかな緑はふかい緑といったあらわし方であり、このような一般色名の用い方をすれば、いわゆる慣用色名より間違いは少ない。とはいえ、言葉で色をあらわすことも、何ともやっかいなことではある。


次の項目

RW institute of color and photography

Top Page   色再現関連製品   吸着システム   色のものさし