奇異に感じられるかもしれませんが、セカンドカーとしてN1を買いました。ムラーノとのそろい踏みショットですw。 |
15年ほど前からオレはムラーノに加え父親名義のワゴン車も乗るようになりました。現在では目的に応じて使い分けることが習慣になりました。母親も軽自動車を使っていましたので、我が家には3台の車がありました。しかし昨年夏、母親が免許を返納したことでこのスタイルが変化しました。父親名義のワゴンを手放し、母親の乗っていた軽自動車をオレが譲り受けました。我が家の車は2台体制となりました。母親の車は20年乗った車ですが、エアコンを除けば特に問題ありませんでした。そこで通勤用として使っていました。そういう使い方をしたのでムラーノも元気です。この2台の使い分けであと5年このままいけると思っていました。 事件が起きたのは今年の春です。TV東京の番組GT+で話題の車のインプレッションが企画されました。そこでホンダN-oneRSが紹介されました。外観は最近の車って感じでふ~んって流そうとしていたのですが、MT仕様と紹介されたことでオレの触手が動きました。何しろ父親のワゴンを手放してから1度もマニュアル車を運転していなかったからです。放映の翌週末にディーラーに向かい、GW前に契約を済ませたのでした。 |
現在のホンダには「N」文字を基調としたいくつかのエンブレムの車種があります。N-ONE(以降N1)はその一つですが、実は何も調べず契約をしたのでした。今回のインプレッションを作成するに当たり、改めて調べました。どうやら現在のホンダの軽自動車は全てNシリーズです。ただし、外観の違いでBOX、WGN、ONE、VANの4つの車種があります。車高や荷室の大きさは違いますが、どれも5枚ドアです。使い方次第で選ぶ車種を決める感じです。大雑把に言えば上記順番に目的範囲が限定されると考えて良いかと思います。オレの場合、セカンドカーという位置づけだったので、荷室の狭さは全く気になりませんでした。 |
(2)オプション・装備 | |||
あくまでセカンドカーという位置づけなのでオプションは最低限にとどめたつもりです。しかし、RSの場合最初から装備が派手です。なんと言ってもタイヤです。165/55R15です。直径だけで言えば30年前の2000ccクラスセダンと同じです。軽自動車がこんなでかいタイヤを履く時代になりました。他にもリアスポイラー、フォグランプが標準です。グリルはダーククロームめっき仕上げです。唯一自分で選んだオプションが燃料キャップの化粧エンブレム(フェールリッドガーニッシュ)だけでした。 | ![]() ![]() 165/55R15さすがに細いですがw(左) 燃料キャップは色気を出しましたw(右) |
(3)自動ライト | |||
20年4月以降に出荷される車は自動点灯が義務化となり二輪車は日中も点灯が義務化となりました。四輪車も日中の点灯が推奨され、N1も日中点灯がデフォルトとなりました。個人的には自動車のヘッドランプは日中消灯させるべきと思っています。歩行者・二輪車より四輪車が目立っても意味がないと思うからです。幸い四輪車の日中点灯は義務出ないので、オレは解除しています。 |
![]() ![]() ランプスイッチはバネ仕掛けで常にAUTOです(左) 特徴的なリング状の幅灯(右) |
(4)エンジン | |||
3気筒DOHC4バルブターボです。最近はグレードごとに別エンジンを搭載させません。基本形式はみんな同じです。違いはターボと自然吸気だけです。個人的にホンダのエンジンは低速でのトルクが細いというイメージがありました。そのためMTの場合クラッチ操作に気を遣う必要があると思っていました。しかし試乗したときつなぎやすかったので、即決したのでした。 後日、改めて他社との比較をしてみました。アルトワークスの最大トルクは3,000回転で発生しますが、N1は2,600回転です。ピストン・ストロークもN1の方が長く、低速でのトルク重視のエンジンに仕上がっていることが分かりました。 |
![]() あまり意味のない画像かもしれませんが、紹介します |
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内装![]() 軽自動車とは思えないくらい内装が充実しています。アクセント色にRSの標準色オレンジが使われています。 |
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(1)座席 | |||
ラックス・スウェード&メッシュ・ジャージーという素材ですが、N1の他のグレードには使われていません。乗り比べたわけではありませんが、長時間座っていてもおしりがずれないようです。個人的にこの点は結構気に入っています。 シート調整は全て手動です。ムラーノは電動ですが、比較してはいけないと思います。それでも座面の高さ調整まで出来るのには驚きました。 座ったときの広さですが、軽自動車としては広いと思います。それともこれが現在の軽自動車なのでしょうか。190cm位の人まで大丈夫と思います。ただし座席を立てたときは頭がつかえる可能性があります。前の座席を目一杯下げたとき、後部座席は身長160cmが限度でしょう。ただし、前の座席を調整すれば180cmくらいの人まで後部にも座れそうです(試してはいませんが)。 |
![]() ![]() ![]() 座席調整は手動ですが座面高調整も出来ます(左) 前のシートを調整すれば後部も身長180cm位まで行けそうです(中) クラッチを踏込んでも壁(灰色の部分)まで隙間があります(右) |
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シートポジション関連で驚いたのがペダル位置です。目一杯踏み込んだ状態で奥に余裕があるんです。写真はクラッチを目一杯踏み込んだ状態ですが、つま先と壁の隙間が大きいことが分かると思います。恐らくこれは事故時足が挟まれないようにするためだと思います。事故に弱そうに見える軽自動車ですが、小さな工夫を積み重ねていることが分かりました。 |
(2)荷室 | |||
当然かもしれませんが、後部座席を倒し荷室を広く使うことが出来ます。この広さですが、恐らく現在の標準的なサイズよりは小さいのかもしれませんが、直前まで乗っていたムーブとほぼ同じです。個人的には全く気にならないサイズです。むしろ後部座席を立てたときの荷室の広さに感動しました。2L6本入ウーロン茶を4箱並べることが出来ます。問題ないサイズです。いざとなればムラーノという保険もありますし・・・・w。 | ![]() ![]() 後部座席を立てても結構なスペースがあります(左) 倒せばゴルフバッグが余裕で入ります |
(3)オーディオ・ナビ | |||
オーディオソース(メディア)としてはAM・FMラジオ、CD、SDカード、USBメモリが使えます。TV(ワンセグ)、DVDは使えません。動画は特に必要ないことをムラーノで知りましたので基本外しました。ただし、MP4は使えるようです(試していません)。当然、FMはワイドです。ということでAMの使用頻度がすっかり減りました。申すまでもないと思いますが、カセットテープ、MD、CDチェンジャーはありません。ところで、MP3再生は自宅内でも最近使うようになりましたが、便利ですねぇ。この形式については別に改めて考察したいと考えます。 |
![]() ![]() ![]() オーディオコントロールパネル兼用ナビ(左) イジェクトボタンを押すとメディア挿入口が表れます(中) 大口径スピーカー(右) |
(4)外部機材との通信 | |||
スマホとBluetooth接続可能です。実はオレ、スマホで音楽を聴かないので、この点についてそれほど重要視していませんでした。スマホで音楽を聴いているのであれば普段聞いている音楽をそのまま聴くことが出来るところでしょうけど。だから実際にペアリングしたのはずいぶん後のことでした。ペアリングし、さらにホンダアプリをインストールして驚きました。走行距離がリアルタイムで更新されます。部屋にいながら車の状態を知ることが出来ます。スマホにインストールしてある地図で事前に目的地設定をして、乗車後転送させればそのままナビスタートとなります。車の中でのナビ設定が不要となります。車の中での設定は左手操作となるわけで、断然便利です。加えてハンズフリーも使えることが分かりました。すごく便利なのですが、セカンドカーには過剰かも・・・・w。 | ![]() ![]() USBソケットは3つありますが、2つは充電専用です(左) スマホからナビ連動します(右) |
(5)ETC・ドラレコ | |||
一番迷ったオプションです。あくまでセカンドカーとして使うことを目的としているので、不要ではないかと思いました。しかし事故はいつ起きるか分かりません。保険会社もドラレコ情報をベースに責任割合を判断するようになりました。ドラレコはその車の使用目的に関係なく搭載が望ましいようです。軽自動車での遠出は皆無ではないと思っています。今時有人ゲートは一般的でないと思いETCも搭載しました。ただし、ETC2.0は無駄と思い選びませんでした。 | ![]() ![]() ビルトインのETC(左) リアのドラレコ(右) |
走り![]() 装備に負けない走りも実現しています。 |
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(1)6速MT | |||
やはりMTの感想からお伝えします。乗り始めた頃、予想通り6速に戸惑いました。選ぶギアで悩みました。エンジンの振動が上手く抑えられていること、スポーツマフラーの影響で実際の負担具合を感じづらく、最適ギアを選べませんでした。アクセルを踏んだときのトルク感が判断基準になることに気付くまでは結構悩みました。細かなことを言えばキリはありませんが、5速6速走行時は3000回転が一つの目安になりそうです。オレはすぐに上のギアに入れる癖がありますが、周囲の車が多い場合は6速まで入れないほうが良いかもしれません。6速に入れた状態で50km/hからの加速は非常に悪くなりますし、強引にアクセルを踏み込んだ場合、エンジンに無理がかかっているのも分かります。2ヶ月が経ち、適正ギアを選べるようになったかなと思っています。 |
![]() このシフトノブ見るだけでワクワクしませんか? |
(2)パーキングブレーキ関連 | |||
パーキングブレーキが電気式です。個人的にはパーキングブレーキは自分の感覚で掛かっていることを確認したいと思っています。引いたときの力加減で掛かっていることを実感できます。足踏み式が増えその感覚も怪しくなりましたが、それでもカリカリカリという足に伝わる感覚は安心感につながります。パーキングブレーキスイッチを押すと後輪付近で動作音がしますが、この動作音に慣れていくしかないですね。そうそう、条件が揃えば発進の際自動的にパーキングブレーキが解除されることを最近になり知り、結構重宝しています。 ブレーキホールドという機能があります。これはブレーキペダルから足を外してもブレーキが掛かった状態を維持させる機能です。坂道発進の時重宝します。積極的に使いたいのですが、使いすぎると普通のマニュアル車で坂道発進が出来なくなってしまいそうで怖いですw。ってか、世の中の全てのマニュアル車に搭載されれば坂道発進で苦労する人は激減すると思います。 |
![]() パーキングブレーキは電気式です(これはがっかり・・・) |
(3)操作スイッチ類 | |||
ハンドルスポークに並んでいるスイッチ類には驚きました。ムラーノである程度慣れているつもりでしたが、さらに数が増えています。左スポークはオーディオと電話のハンズフリー関連スイッチです。右右スポークにはサブインジケータの切り替えスイッチとオートクルーズ関連スイッチが並んでいます。しかし、オレはオートクルーズ関連スイッチを一度も操作していなかったりしますw。 スイッチはこれだけではありません。ヘッドランプ角度調整やトラクションコントロールスイッチがハンドル下に仕込まれています。これ、使うことあるかなw。 |
![]() ![]() レーシングカー並にスイッチが並んでいます・・・。 |
(4)イモビライザー | |||
イモビライザーは車の盗難防止として非常に有益と言われています。15年前のムラーノにも搭載されています。ただ、ムラーノの場合、その効果が疑問でした。なぜならイモビライサーに仕込まれている機械式緊急キーでいつでも車を動かすことができるからです。つまり、ムラーノの場合、事実上機械式キーなのです。これに対しN1は常に電子認証です。電池消耗時はスタートボタンに近づけることで認証状態となります。SUICAと同じ原理です。ただし、電池消耗時のドアロックの解除には機械式キーが必要となります。完全電子化とはなっていませんが、前進したということでしょうか。スキミング防止の観点からも最終的には電池レスにまで持って行きたいところですね。 そうそう、最近は「リレーアタック」という方法で車を盗むようです。一人がカギに近づき、発している電波を受信し、別周波数で発信。もう一人は車の近くでその信号を受信し、信号を元の周波数でロック解除、エンジンをスタートさせるというものです。車のキーを下駄箱の上に置く人が多いことを利用した犯罪のようです。下駄箱の上にキーを置くのは危険なようです。 |
![]() ![]() スターターボタン(左) イモビライザー(一方はスペア) |
(5)セグメント方式インジケーター | |||
今までオレは燃料をギリギリまで使ってから満タンまで給油していました。そしてその量は大体いつも同じくらいでした。アナログゲージの微妙な指し位置を読み取って判断できたからです。しかしN1のゲージはセグメント表示であるため残り1ゲージとなった後の微妙な減り具合が確認できません。最後の1目盛りとなったタイミングでトリップメーターを確認しておき、本当に空になる距離を推定するしかなさそうです。ってか、とっとと給油してしまえと言う意見が聞こえそうですが、ギリギリまで頑張るのはつまらないオレの拘りとご理解くださいw。 指針式の水温計がないのにも驚きました。オーバーヒート警告灯と低温インジケータがあるだけです。写真左から2番目の青インジケータ(一番左に見えるのはその反射光です)がそれです。必要な温度に達すると消灯します。今までは針の位置で微妙なエンジン状態を判断していましたが、不具合が突然来ないか気になります。それともそういう心配は必要ないと言うことなのでしょうか。 さらにタコメーターがチープです。まぁ、2か月が経ち、最近ではエンジンの音と車の振動でおおよその回転数を把握できるようになりましたから、これで良しとしましょう。 |
![]() メインインジケータが無機質に感じます・・・。 |
(6)燃費 | |||
やはり気になるのは燃費ですよね。これまで4回給油しましたが、概ね20km/Lです。まぁ、満足です。ほぼカタログ値通りです。最近の公称燃費はかなり実態に近いのでしょう。今後、慣れてきてアクセルの踏み方が大雑把になる可能性はありますが、20km/Lを一つの目安に出来るのは嬉しいですね。 ちなみに高速運転をすると燃費は落ちるようです。菅生に行ったとき、110km/h前後で走行しましたが、18~19km/Lに下がりました。やはりここは軽自動車のようです。90~100km/hが高速道路での目安スピードとなるようです。 |
![]() ![]() ![]() サブインジケータ(切り替えて使います。左から燃費情報、G情報、ターボ圧情報) |
いかがだったでしょうか。画像のないインプレッションは意味不明になると思い、可能な限り画像を集めようとしましたが、内装写真は撮影が難しかったですね。基本的に車の中は昼間でも暗いんです。ストロボ撮影となるわけですが、そうなると手前と奥との明暗差が目立ってしまいます。外の光を有効に使いたいのですが、晴れた日は外の光との明暗差が極端になります。明るさだけで言えば、雨や曇りの日の撮影が適当になります。しかし雨や曇りの日は良い色が望めなくなります。結局8回の撮影となりました。正直、まだやり直しをしたいところです。その辺はご承知の上で読んでいただければ幸いです。もしかすると、後で画像差し替えをするかもしれません。その場合、しれっとはやらないつもりです。では。 |