銀行カードなど

 スキミングとは銀行カードなどに入っている情報を調べる操作である。この情報がわかれば、磁気カードなどの原始的なカードはちょっと知識のある人なら偽造することができる。外国の安っぽい紙幣などに偽造が多いのと同じことである。日本の紙幣は、世界でも偽造しにくいトップクラスのものである。しかし、銀行カードは一番偽造しやすいものである。かつ後者はどんどんと利用の重みを増している。どうもバランスが悪い国である。

《スキミングしなくても人の預金は引き出せる?》
 技術屋がかった私はこんなことを考えてしまう。多分、ほとんどの銀行員はここまで疑問を持たないだろう。この疑問に答えられる人もほとんど居ないだろう。皆で質問したらどうだろう。

 窃盗者の頭にはこんなことは最初からあるだろう、しかし、そこまでやらないのは、
ということを知っているからだろう。いろいろなカード事件は聞いていたが、ここまで来るまでに「銀行カード犯罪にあっても、被害に対して銀行は責任を負わないと言う契約をさせられている」とは知らなかった。今の時代「定期券などもさっと機械にかざせば非接触で改札を通過できる」。こんなことを考えてみれば当たり前のことだが「カードなどはさわらなくても情報を読み取れる」ことも知らなかった。

古い使っていないカードがあったら、
・直ちに、廃棄しよう。旧カードには暗証番号まで入っている可能性がある、
・使わないカードなどは社会的な無駄で、銀行や関係者を喜ばせているだけである、

 今のゴルフ場事件だが、ゴルフ場には貴重品ロッカーというものがある。
という方法だった。しかし、これにも危険がある。受付には厳重なガードはないから暴漢でも侵入して奪い去ることも出来るし、受付者が悪者なら何でもできるからである。手間とその人件費が大変だから、徐々に貴重品ロッカーに置き換わっているのであろう。ゴルフ場管理者と窃盗者にぐるになられてはどうしようもない。人の信頼性だけはシステムでは対策しようがない。 今、手をかざして静脈を読み取り(?)判断するようなATMの導入が進められている。これすら、銀行内部に変な人間がいたり、手の静脈を偽造されることもないとは限らないのである。今後は変な装置に手のひらを乗せることは避けなければならないかも知れない。犯罪者はもう突破方法を考えはじめているだろう。

《暗証番号4桁と2000年問題の類似性》
 ご記憶の方もいるだろうが、20世紀の終わりにコンピュータシステムの2000年問題というのが社会問題となり大騒ぎした。コンピュータシステムは処理装置と記憶装置などからなっているのだが、昔は全体は勿論、記憶装置も非常に高かった。であるから、記憶装置を主とするの節約のために年代の下二桁だけをコンピュータで利用していたのである。そうすると2000年と1900年は区別出来なくなり、システムは正常な処理ができなくなってしまう。この変更で混乱が出て、コンピュータが止まると騒いでいたが、私は余程のへまでもしない限り「単純な変更でそんなことはないだろう」と思っていた。事実混乱はほとんどなかったように記憶している。これが2000年問題である。それ以前から、パソコンが安くなる以上に記憶装置はどんどんと安くなっていて、2桁も4桁も全体から見ればほとんどコストに影響もなく、変更もそんなに難しくないことなのだが「まあまあ」ということで3桁化や4桁化をさぼってきたのである。皆、土壇場で腰をあげたと言うことになる。それに携わる技術者達は、あちこちから同時に変更の依頼が来て必要以上にたった一時の継続的商売にもならないようなもので大変な思いをした。

《暗証番号はなぜ4桁》
 これも一言で言えば2000年問題同様「さぼり」以外の何ものでもないように思われる。システム設置側は、一般の人あるいは金融庁から問われると「処理が増える、記憶量が増える、通信量が増える、いや操作が、コストが、将来の統合の支障に」などと役人答弁のような理由を付けるだろうが、こんな変更は技術的にも機械的で簡単なもの、全体から見れば金銭への影響はわずかなもの、何の問題もないはずである。6桁可能などにし、4桁でよい人には4桁で使わせればということは容易に出来るのだから、面倒な人は安全を無視して4桁でやればよい。金融庁にシステムに詳しい人間がいれば、銀行の言い分を鵜呑みにせず、とっくにこんな風になっていると思うのである。6桁にでもなっていれば、ゴルフ場が4桁で恐らくゴルフ場事件もここまでは拡大していないと思う。お隣の韓国は確か6桁ではなかっただろうか。