詐欺
- 世の中は詐欺や詐欺まがいが沢山ある。詐欺者はほどほどの頭を持っている上に、必死になって方法を考えているので始末におえない。一方、世の中には子供は別として、ある程度の年齢になっても、これらの詐欺に対処できない人も多い。頭が弱ければ詐欺にかかる率が高い、老人になれば頭も弱くなり詐欺にかかる率が高くなる。これは当たり前のことなのだ。これを100%防ぐなどと言うことは絶対にできない。
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詐欺やまがいものにはこんなものがある。
- 振り込め詐欺
- 建築詐欺(必要ないにもかかわらず、建物の不安点を指摘して、工事を請け負い、多額の金を取る)
- ネズミ講
- マルチ商法
まだまだ、いくらでもあるだろう。銀行や証券会社などが「一見もっともそうな理由で」いろいろな投資を進めてくる。私にはこんなものも詐欺的に感じる。なぜならば、世界の重要人物が「ちょっとした発言」をするだけで、相場などは大きく動いてしまうからである。
- 私は経済は専門ではない。経済方面に強いある人と、ある時こんな会話をしたことがある。
- 《私》 経済とは(理論もあるだろうが多くの部分が)人心ではないのだろうか。
- 《ある人》昔、そんなことを言っている学者が居て馬鹿にされていたのだが、最近はそのような意見は見直されているんだ。
ということであった。悪い奴は人心(欲や弱み)を利用している、ということである。
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ベストな策は「弱い人を一人にしておかずに、常に判断を信頼できる人に委ねる(人的なブロック)」と言うことだが、
- 「しっかりしていると自分で思っている人」は委ねようとはしない。
- 親族や弁護士、その他でも100%は信頼できない場合もある。
- 信頼できる人すら裏切ったりする場合がある。
と言うことで、この対策にも限界がある。
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私は、義母と一緒に生活していたが、本人は自覚していないが頭も弱くなってきたので、こんな対策をしてきた経緯がある。
- 抵抗されたが「まず、ポストを一つにし、義母への手紙などは原則として”送付者が誰か”だけこちらの目を通すようにした」。疑問があれば私たちが開封するし、不審なものは渡さないようにした。切っ掛けは必要なものも捨ててしまい、こちらの手間がかかるようになってきたからである。
- この対策後間もなくして「裁判所まがい」を名乗った訴状的な郵送物が届くようになった。私ですら一瞬「こんな案件が発生する可能性があるのか」と考えてしまった。インターネットで検索してみれば、あちこちでやっている詐欺なのがわかった。
- 義母は心配性であるので、妻と二人で日常「詐欺などが世の中に蔓延している。相手にしないように」と執ように注意していた。
- その後、義母に対し「振り込め詐欺にご注意」と直接警察から電話が入るようになった。
電話が入る度に、
- 《義母》今「警察から」と言って変な電話がかかってきた(振り込め詐欺も知らず、人の話を理解する頭もなく、警察を疑っているだけ:そんな人に警察は電話している)。
- 《私達》どこからかかってきても相手にしなければよいのよ。
- 《義母》気持ち悪いわ!心配だわ!
- 《私達》大丈夫よ!一緒に住んでいるのだから心配しなくて良いの!
本当におかしいことなのだが「頭の弱った老人に”警察でござい、振り込め詐欺にご注意”」とやって、警察は本当に効果ありとでも思っているのだろうか。やっているという実績づくりなのだろうか?そんなことより行政が「若い人と一緒に生活を!」と宣伝した方が余程よいように思う。
- この頃、義母には通帳だけ持たせ(持たせておかないと疑ってうるさいので)、印鑑・銀行カードなどはすべて我々管轄としてしまった。不要なカードも解約した。
- これらは「物理的なブロック」である。義母に日常ぺったりしているわけには行かないので、人的・物理的な二重ブロックをしたのである。
- しかし、それでも二度ほど義母に直接「孫を利用した振り込め詐欺電話」が入り、一度は「通帳だけ持って、銀行を訪れ、これで何とかして」とやり、銀行から照会があったことがある。
- 最後に、振り込め詐欺で言っておけば、単に何かの名簿だけではなく「家族構成や親子関係などの内部事情をある程度知っているような手口」もあることである。地域にはそんな「情報屋も存在している」可能性がある。こんな点には、注意すべきだろう。
今は、まだ老齢化のはしり時期、益々詐欺は増えるだろう。余程厳しい刑罰を科さない限り益々増えるだろう。
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もう一つ、友人との笑い話だが、
- 友人は65歳くらいの時、その親は90歳位の時の話しである。
- 親から「150万円払っておいたから返せ」と言ってきたので、聞いてみると、友人が「女性問題を起こしたと電話があったので払っておいた」と言うことだった。
- 「お前は癖が悪いから、親も信じたな」と大笑いしたことがあるのだが、こんな年齢でも詐欺にはかかる。
この話を事例として別の夫婦に話したところ、奥さんが「家だったら、またやったの!好きなようにして下さい!」と言おう、といってまた大笑いになった。詐欺者は、会社の金の使い込み、など様々なことを理由にしてくるが「まず、ドンと構えること」が一番だろう。