前略なるみさま

先日はご多忙の中、お時間を頂きありがとうございました。あの後、TVで見かけたあなたも、あの日のあなたも、お会いする前にTVで見ていたあなたも、全く変わるところない、丸球のようにどの面から見ても同じなるみちゃんでございました。

 

プロデュース by 親友しずか

小・中・高と同級生であったしずかちゃんに誘われ、「なんばってどんなとこや?」「きっとおもろい人おるで」と入ったNSC(吉本総合芸能学院)。ピアノやそろばんと同じ習いごと感覚と聞きました。

しかし、何百人もの同期生がいる中、京橋での仕事が舞い込みました。それが「トゥナイト」のはじめての仕事ですね。その後、ОBC上方漫才大賞新人賞・奨励賞、お笑い新人グランプリ審査員特別賞など受賞。

解散までの約一〇年、ぼけてぼけてぼけまくられたわけですね。

そして、我々には突然の解散宣言でしたが、あなたはけっこう冷静で、アメリカ留学するしずかちゃんに対して、「私も辞めて外で働こか? でもそろばん三級ぐらいじゃどこも雇てくれへんし、朝早いしなー」って断念。会社も「おったらええやん」って。

なんてお気楽なんでしょうか。

ところが、ひとりになってやはりしずかちゃんの偉大さが身にしみたらしいですね。今までぼけるだけだったのが、つっこんだり、人に質問したり、残り何秒で話まとめるとか、そんなことも必要になって、大変でしたね。しんどかったんですよね。

そう思うと、半々だったしずかちゃんとのギャラは「七対三でよかったんちゃう」となるみちゃん……!

でも優しいですね。そんななるみちゃんに「一〇年かかってできるようになったこと、あんたがすぐにできへんって。気楽に考え!」ってしずかちゃん。

また、お気楽な気分復活ですね。

 

どこまで続く?親父コロガシ

現在レギュラー六本。この日も、このお話の後、すぐ他の取材が入っていましたね。そしてその後はラジオ局でしたか? 八方師匠と? 最近は特に、年配男性とのからみが多いですね。それがとても楽しくて、そんな話をすると、「石田靖さんから親父コロガシとキャッチフレーズつけられた」って。私も何かの番組で聞きました。

上は笑福亭松之助師匠七七歳、そして七〇歳の名古屋章さん。名古屋さんとはメル友でもあるそうで。どんな会話するんでしょう?

ご本人が六〇歳位になったら、週一でラジオとかテレビでしゃべったり、はがきのコーナーでちょこっと答えたり、とにかく家にずっといるんじゃなくて、ひとりでも出かけて、「派手やなあ。なるみばあちゃん」って言われたいのだとか。「ええねん。このめがねがええねん。知らんやろ、赤は幸運を呼ぶねん」って。「今のまんま歳とっていきたい」っていうフレーズ、心に残りました。しかし、その時はどんな親父をコロガシてはるんやろね?

なるみ

1972年7月8日生れ、大阪出身。本名・新屋鳴美。吉本興業所属、NSC7期生。1989年4月にしずかとコンビ「トゥナイト」結成。1998年3月の解散後は、タレントとして主にテレビで活躍。現在、関西テレビ「昼あがり!どまんなか」、読売テレビ「晴れるヤ夢街道!浪速雪之丞一座」などレギュラー番組6本

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