イスタンブール
トルコの通貨、トルコリラ(TL)はかなりなものです。
¥5000両替したら、なんと500万札が3枚返ってきました。あわせて1500万!これはちょっとした大富豪の気分。えぇい、百万二百万なんざぁハシタガネでぇい、てなもんです。初めのうちはそういうノリで、おそらく生涯で二度とないような単位の使い方をしてよろこんでいましたが、慣れてくると次第に空しくなってきました。なにしろタクシーの初乗り料金が20万。メーターのゼロを数えるのも疲れます。
やはり通貨の桁は少ないほうが有難いようです。
チェンバロ報告
イスタンブールから帰って一週間目がチェンバロ・ソロのコンサートでした。トルコがアジアとヨーロッパの交錯した不思議な国であるように、チェンバロでエリントンやモンクの曲を弾いたら中世と現代が渾然一体となった空間が聴こえました。弾いているうちに自分のなかで発想が次第に変化して行くのが感じられたのも面白い体験です。
このあたりは、そのうちエッセーのページでもう少し詳しく書くつもり。
鈴本演芸場
6月21日、上野鈴本演芸場に出る!幽霊じゃないよ。この私が。
落語を一席うかがうわけぁありません。古今亭志ん弥師匠の会で、幕間にゲスト出演です。キーボードを持ち込んで、<出囃子メドレー>を演奏しようと思っています。今年初めの“CADENZA”に書いてあるやつ、まるでこのことを予想していたような正月初作品。アタシの芸は添え物です。志ん弥師匠の落語。これはおすすめ。ぜひ御来場を。
さて、ミュージシャンが上野の鈴本へ出るのは、噺家がニューヨークのバードランドに出るのと同じだと思ってよいのでしょうね。ナンノコッチャ。 |