Vol. 1


高田みどり plays 佐藤允彦

今回のレコーディングのために書き下ろした三曲の他、高田みどりが世界各地で演奏して好評を得ている『タン・テヤー』(1992年『KAM・NABI/ランドゥーガ』収録)や、世界的に有名な二胡の名手・姜建華(ジャン・ジェン・ホァ)をゲストに迎え、国立劇場特別企画公演「胡弓II」委嘱作品『二綾楽ーふたあやあそび−』(1995年)を収録。マリンバをメインにした高田みどり久々のアルバムであると同時に、作曲家としての佐藤の魅力を十二分に堪能できる「作品集」です。

◆◆◆ 高田みどり(TAKADA Midori)◆◆◆

東京生まれ。東京芸術大学音楽学部卒業。1978年、ベルリン放送交響楽団のソリストとしてデビュー。以後、世界各地で演奏活動を活発に展開。1980年代よりソロの他、アフリカやアジアの音楽家との共演を多く持ち、伝統音楽の構造を生かしながら独自の作曲による音楽をも演奏する。また、美術や舞踏、演劇などとのコラボレーションにも独特のスタイルを持ち、高い評価を受ける。

Title:TREE OF LIFE-TAKADA Midori plays SATOH Masahiko-

1.ウルファのラブソング LOVE SONG OF URFA
2.たゆらに 
TAYURANI
3.ワナインバ 
WA-NA-INBA
4.二綾楽 
FUTA-AYA-ASOBI
5.タン・テヤー 
TAN TEJAH

Recording date:1998.09.05(Sat)、1998.09.06(Sun)
Recording studio:ONKIO HAUS 1st

GUEST MUSICIAN


◆◆◆ 姜建華(JIANG Jian-hua)◆◆◆
ジャン・ジェン・ホァ

上海生まれ。10歳より二胡を学び、13歳で海外音楽活動を開始する。1978年、指揮者・小澤征爾に見い出され、ボストン響、サンフランシスコ響と共演。1986年には、活躍の舞台を世界に広めるため、活動の拠点を東京に移す。
以後、日本国内でも数多くのコンサートに出演。民族音楽のみならず、邦楽・洋楽との共演など、活動の範囲は従来のジャンルをはるかに超えている。


日本でほとんど知られていないロシアン・ジャズを紹介するため、来日中のウラジーミル・タラソフ(ds)、ウラジーミル・レジツキー(sax)、ウラジーミル・ミラー(p)からなる[ウラジーミル・トリオ]と、[ウラジーミル・タラソフ〜佐藤允彦デュオ/ゲスト:ローレン・ニュートン(voice)]の2タイトルをレコーディング!

Title:√3-Root Three-/Vladimir Trio

    1.Part 1
    2.Part 2
    3.Part 3
    4.Part 4

Recording date:1998.10.14(Wed)
Recording studio:ONKIO HAUS 1st

左から、レジツキー、タラソフ、エンジニアの広兼輝彦氏(彼がいなければBAJのレコーディングは始まりません。いつもどうもありがとう!)、そして、ミラー。無事レコーディングが終了しての記念撮影です。


◆◆◆ ウラジーミル・タラソフ(Vladimir Tarasov)◆◆◆

今日の新しいロシアン・ジャズを創り出したオピニオン・リーダーのひとり。世界的にも知名度が高く、現代屈指の名ドラマーとして評価を受けている。また、現代美術家イリヤ・カバコフとの数々の共同パフォーマンスも良く知られている。現在はリトアニアのビリニュスに在住し、作曲家兼指揮者として[リトアニアン・アート・オーケストラ]をリードしている。


◆◆◆ ウラジーミル・レジツキー(Vladimir Rezitsky)◆◆◆

タラソフと共に1960年代からロシアのニュー・ジャズを追求してきたミュージシャンで、アルハンゲリスク・ジャズ祭のプロデューサーとしても名高い存在である。水準の高い音楽性と同時に、即興パフォーマンスを交えて構成するステージは、演劇的な才能もうかがわれる。1991年に、彼自身のグループを率いて来日している。


◆◆◆ ウラジーミル・ミラー(Vladimir Miller)◆◆◆

ロシア人だが、イギリスで育ち、ロンドンの大学でピアノとフルートを学ぶ。優れたピアニストであると同時に、作曲家としての才能にも長けている。1992年からは母国ロシアを始め、旧ソ連圏にしばしば旅をして、現地のミュージシャン達と共演を重ねる。現在、[モスクワ・コンポーザーズ・オーケストラ]の実質的リーダーであり、作曲、指揮、ピアニストとして活躍中。


Title:SONATINA−ソナティーナ−/ウラジーミル・タラソフ〜佐藤允彦
                         ゲスト:ローレン・ニュートン

    1.101st View
    2.Tara Who?
    3.102nd View
    4.Sonatina
    5.To-Ca-Ta
    6.Irony In Blues

Recording date:1998.10.15(Thu)
Recording studio:ONKIO HAUS 1st


GUEST MUSICIAN


◆◆◆ ローレン・ニュートン(Lauren Newton)◆◆◆

アメリカに生まれ、1974年からはドイツに在住。現在、ヨーロッパを中心に活躍している。ジャズと現代音楽を背景に、「ヴォイスの楽器的なアプローチ」という独自の活動を展開。過去に来日経験もあり、富樫雅彦とのレコーディングや“TOKYO MUSIC JOY”への出演等で知られている。

Vol. 2


やってみようよ、即興演奏。

佐藤允彦の指揮のもと、アマチュア、セミプロ約50名が参加した集団即興演奏『ランドゥーガ・ワークショップ』。
参加者全員で始まる“OPENING”に続き、小編成のグループ演奏が6曲、そして再び全員参加による“CLOSING”まで、フリー・インプロヴィゼーション・ミュージックが怒涛のような勢いで聴く者の耳を襲う!

◆◆◆ ランドゥーガ(RANDOOGA)◆◆◆

<ランドゥーガ>は佐藤允彦が提唱する集団即興演奏の方式で、音楽の分野、経験、技術にかかわりなく、誰でも参加できる。そこでは、各々が自分の演奏習慣やスタイルを一度捨て去り、周囲に生起する音を先入観なしに聴くことによって、他者と共存しつつあらたな感受性を獲得して行くことをめざす。
ワークショップでは、きわめて簡単な約束ごとを決め、それをもとに何人かが同時進行の即興演奏をする。約束ごとは毎回ちがうから、既成の音楽観にこだわっていられない。また、共同体のための、あるいは他者の即興演奏のための裏方的作業も分担する。参加者は皆平等である。そして、異質や異端は存在しない。なぜなら、ひとりひとりがそれぞれ異質であり、異端であるから。ここでの評価の基準は「うまい、へた」ではなく、「感性の解放度」なのである。           −ライナーノーツより−

Title:RANDOOGA WORKSHOP−ランドゥーガ・ワークショップ−

1.OPENING
2.群−I
3.群−IV
4.群−VI
5.群−II
6.群−III
7.群−V
8.CLOSING

Recording date:1998.12.19(Sat)、1998.12.23(Wed)
Recording studio:ONKIO HAUS 1st

Vol. 3

ファン待望の〈アラビンディア〉ファースト・アルバム!

ヴァイオリン・ウード・タブラが奏でる
ポップなアラブ〜インド音楽をお楽しみ下さい。

◆◆◆ アラビンディア(Arabindia)◆◆◆

太田惠資(vln)
常味裕司(oud)
吉見征樹(tabla)

ゲスト:佐藤允彦(p)

Title:ARABINDIA−アラビンディア−

 1.Raqsa Al-mindil
 2.Oud Taqsim 〜 Longha Farafaza
 3.Sirtou Nakriz
 4.Dhun Mishra Pahadi
 5.Tahamila Suzinak
 6.Semaii Yeka
 7.Violin Taqsim 〜 Longha Ajam
 8.Mozqus
 9.Semaii Sigha Houzam
10.Kul da Kanlei
11.El Hob Al Aouel

Recording date:1999.07.01(Thu)、1999.07.02(Fri)
Recording studio:ONKIO HAUS 1st

Vol. 4


こんなトリオ、今までなかった!

今、最も注目されている若手ピアニストのひとり、田中信正が、1997年の『BOb&JOlt/BO-JO』に続き、自己のトリオでバージ再登場!
卓越したセンスに彩られた田中のオリジナル曲を中心に、ハイテンションなピアノとタイトなリズムで、疾走感あふれるシャープなサウンドが展開する。

◆◆◆ 田中信正カルテル(KARTELL)◆◆◆

山田晃路(b)
田中信正(p)
大槻“KALTA”英宣(ds)

Title:ODD OR EVEN−オッド・オア・イーブン−

 1.VAMP
 2.FLOWER ABSTRACTION VI
 3.BATTLE FRONT suite I
 4.HOLY SPIRITS
 5.LITTLE CIRCLE KIDS
 6.魔女の杖
 7.FLOWER ABSTRACTION II
 8.NARDIS
 9.TEA FOR TWO
10.雨の日と月曜日は

Recording date:2000.02.05(Sat)、2000.02.06(Sun)
Recording studio:ONKIO HAUS 2st


◆◆◆ 田中信正(TANAKA Nobumasa)◆◆◆

1968年、横浜市生まれ。4歳より電子オルガンを始め、16歳でピアノに転向。国立音楽大学作曲科中退後、ジャズピアノを藤井英一、橋本一子、佐藤允彦、各氏に師事。1993年に開催された《横浜JAZZプロムナード・コンペティション》にユニット“BO-JO”にて出場、「グランプリ」と「ベストプレイヤー賞(個人賞)」を受賞する。現在は、自己のトリオの他に、“BO-JO”、森山威男、廣木光一、井上淑彦などのグループに参加している。


◆◆◆ 山田晃路(YAMADA Terumichi)◆◆◆

1953年、金沢市生まれ。早稲田大学在学中にベースを始め、卒業後プロとして活動を開始。鈴木勲グループ、松本英彦カルテット、菅野邦彦トリオ、スピック&スパンなど、オーソドックスなジャズ・グループからエスニック、ポップス、フリー・アヴァンギャルドに至る様々なスタイルのバンドに在籍する。現在は、主に都内のライブハウスで演奏活動を展開している。


◆◆◆ 大槻“KALTA”英宣(OTSUKI "KALTA" Hidenobu)◆◆◆

1970年、東京都生まれ。3歳から電子オルガン、7歳からピアノ、10歳からドラムを始める。ミュージック・カレッジ・メーザー・ハウス在学中より演奏活動を開始し、ジャンルにとらわれず様々なバンドに在籍。同時期にサウンド・クリエーターとしても活動を始める。現在は、ドラマーとして演奏活動を続ける傍ら、ゲーム・ミュージック、J -POPSのCD制作なども手掛けている。

Vol. 5

なぜ、誰もやらなかったのか?!


チェンバロで弾くスタンダード

この意外とも思える組み合わせが
聴いてみると実に心地よい

Title:PLECTRUM−プレクトラム−

 1.ODE TO SUNDOWN
 2.APRIL IN PARIS 〜 APRIL LOVE
 3.SOMEONE TO WATCH OVER ME
 4.NO MORE BLUES
 5.MY SHIP

 6.IT COULD HAPPEN TO YOU
 7.GOOD MORNING HEARTACHE
 8.COME RAIN OR COME SHINE

 9.CARAVAN
10.農夫と狐
11.DESERT RIDE II
12.DANCING SPOONS
13.THUS THE SONG PASSED

Recording date:2000.03.08(Wed)、2000.03.09(Thu)
Recording studio:ONKIO HAUS 2st