富樫雅彦音楽生活45周年記念コンサート
THE NEXT CYCLE
6月30日(金)
18:30開場
19:00開演
東京国際フォーラム ホールC

富樫雅彦(perc)
土岐英史(AS,SS) 峰厚介(ts,ss) 山口真文(ts,ss) 広瀬淳二(ts) 
岡野等(tp) 五十嵐一生(tp) 松本治(tb) 片岡雄三(tb) 山城純子(b-tb) 井野信義(b)
渡辺貞夫(as) 日野晧正(tp) 佐藤允彦(p,arr) 山下洋輔(p)

撮影:市川幸雄


プログラム・ノート by 富樫雅彦


Part I

1.The Song (作曲:富樫雅彦、編曲:佐藤允彦)

私の最近作で、このコンサートが初演となります。12人ほどのオーケストラによる演奏ですが、私のソロでスタートし、メロディックなバラードへ、そして速いテンポのアンサンブルからアバンギャルドなものへと変化し、また元へもどり静かに終わります。
ここでは、各ソロイストと佐藤允彦のアレンジによるサウンドを、私自身とても楽しみにしています。

2.In The Pot (作曲:富樫雅彦)

これは、Inter Action という私のグループ(広瀬淳二、佐藤允彦、井野信義、富樫雅彦)にトロンボーンの松本治を加えたクインテットによるもので、このコンサートの中では最もフリーでアバンギャルドなものになると思います。

3.(Standard Number) ※管理人注:Nostalgia

曲はその時になるまでわかりませんが、J. J. Spirits という4ビートによってスイングさせるグループ(峰厚介、佐藤允彦、井野信義、富樫雅彦)に日野晧正(tp)を加えたクインテットで、昔ながらのジャム・セッション的なやり方をしようと思います。

4.Spiritual Nature (作曲:富樫雅彦、編曲:佐藤允彦)

これもオーケストラによる演奏です。1975年の初演のものとはかなり違った感じにしたいと思い、ハーモニーやリズムの扱いからニュアンスにいたるまでアレンジしました。さらに、佐藤允彦にオーケストラ用アレンジを頼みました。ここでは山下洋輔のピアノと各ソロイストのプレイを、そしてアレンジを楽しんで下さい。

Part II

1.Twilight South West (作曲:富樫雅彦)

1956年頃、まだ私がほとんど子供の頃、最初にジャズの何たるかを教えてくれた人が渡辺貞夫であり、一緒にやっていたピアノの八木正生でした。毎日毎日怒られてばかりでしたが、そのおかげで私はなんとかドラマーになれたのだと、今も思っています。それから8年程たってアメリカから帰ってきた渡辺貞夫がグループを作った時に、そのサイドメンとして私と山下が一緒だったのです。そして何十年という年月の経過とともに、それぞれがさまざまな方向へ行き、変化していったわけで、これらを考え合わせ、今回は少しフリーな要素のあるものを演奏してみたいと思います。

2.Mr. Joke (作曲:富樫雅彦)

これは少しユーモラスで、8ビートでスイングする曲です。日野も山下も私の好きなミュージシャンです。この曲での各ソロイストの演奏がとても楽しみです。

3.Memories (作曲:富樫雅彦、編曲:佐藤允彦)

この曲は3年程前にも一緒にプレイしたことがあります。その時の渡辺貞夫の演奏が大変強く心に残っていたので、今回はオーケストラをバックに演奏してもらいたいと思い、佐藤に話したら、アレンジを引き受けてくれました。こういう機会でもないとなかなか実現出来ないので、作曲者である私は大変幸せです。どうかお楽しみに。

4.Walts Step (作曲:富樫雅彦、編曲:佐藤允彦)

この曲は自分が作った曲の中でも特に好きな曲の一つです。コンサートの最後に全員で「ドシャメシャに大さわぎ」となることを心ひそかに願っています。どんなことになるか、楽しみにしていて下さい。

Encore

5・7・5