1.Twilight South West (作曲:富樫雅彦)
1956年頃、まだ私がほとんど子供の頃、最初にジャズの何たるかを教えてくれた人が渡辺貞夫であり、一緒にやっていたピアノの八木正生でした。毎日毎日怒られてばかりでしたが、そのおかげで私はなんとかドラマーになれたのだと、今も思っています。それから8年程たってアメリカから帰ってきた渡辺貞夫がグループを作った時に、そのサイドメンとして私と山下が一緒だったのです。そして何十年という年月の経過とともに、それぞれがさまざまな方向へ行き、変化していったわけで、これらを考え合わせ、今回は少しフリーな要素のあるものを演奏してみたいと思います。
2.Mr. Joke (作曲:富樫雅彦)
これは少しユーモラスで、8ビートでスイングする曲です。日野も山下も私の好きなミュージシャンです。この曲での各ソロイストの演奏がとても楽しみです。
3.Memories (作曲:富樫雅彦、編曲:佐藤允彦)
この曲は3年程前にも一緒にプレイしたことがあります。その時の渡辺貞夫の演奏が大変強く心に残っていたので、今回はオーケストラをバックに演奏してもらいたいと思い、佐藤に話したら、アレンジを引き受けてくれました。こういう機会でもないとなかなか実現出来ないので、作曲者である私は大変幸せです。どうかお楽しみに。
4.Walts Step (作曲:富樫雅彦、編曲:佐藤允彦)
この曲は自分が作った曲の中でも特に好きな曲の一つです。コンサートの最後に全員で「ドシャメシャに大さわぎ」となることを心ひそかに願っています。どんなことになるか、楽しみにしていて下さい。