運営上手な先生

 当ホールを定期的にお使いいただいており、かつある程度の規模を有する会を開いている先生方に、
マネージメントが非常にお上手な方々がいらっしゃいます。
 その先生のやり方を具体的にお話ししましょう。
(1)先生が、いつ・どこで・どのような会を実施するのか大筋を決めるます。
(2)先生は総幹事役およびその他の重要な役を決めます。
 それらの役は、生徒さん、生徒さんの親御さん、先生の友人の方に引き受けていただきます。
 また、会の規模や内容に応じて、仕事の中身を分解して、複数の人に分担して依頼し、任せます。
 その結果、こんな構成になります。
  先生−−(総幹事役)−−複数の部分(専門)役
               (プログラムづくり、当日の運営、会計などです)
  総幹事役適役者がいるならば、部分役の調整までしてくれることを先生は知っています。
  先生は、生徒の仕上がり状態や精神状態を最高のコンディションにすることを最も重要と考えています。
    このようにして、先生は、教えることに専従することを最優先できることを知っています。
  即ち、会で最も重要なことを先生は知っています
(3)準備の進捗は、先生に定期的に会合を持ったりして、刻々と報告させます。
 また、期日が近づくにつれ、また問題や課題の発生に合わせ、会合は密に実施します。
 直前の、どたばた劇はご自身を含み企画・準備の悪さであることを、先生は十分に知っているからです。
 最終的に確認会合を実施します。先生は万一の漏れも重要、ベストを尽くすことが大切を知っている
 からです。  先生は、これ以降口を出しませんし・大幅な変更をしません。それは、直前での、
 それらはかえってマイナスになることを知っているからです。
 人に任せるときの重要なポイントを知っている先生は、
  依頼した部分は、全面的に任せます。ということは、任せた人に権限と責任を十分に与えます。
  任せるということは、自分とまったく同じようにはできない場合があることを知っています。
  したがって、合格点が何点かは別にして、自分でやる場合より差し引いて考えています。
  それが、決して安易な妥協でないことを先生は知っています。
  また、あるときには先生以上の人がいることも知っています。即ち、相手を認められる、
  心の大きな先生です。
(4)会の当日
 同様に、任せて当日を運営をします。
 先生は、それぞれの役が果たしていることに、余程のことがない限り口を出しません。
 多少の、問題点には目をつむっています。それは、多少のことなら、それぞれの役割の方々
 が対処してくれると、それぞれの役を信頼しているからです。
 先生が全体を見渡しのんびりしている状態が、準備万端の最高な状態を知っています。
 アクシデントには、先生自らが先頭に立って動きます。
 任せているので、先生にはその余裕があるのです。

 これは、発表会などでも比較的人数が多く、かつ凝った会を開催しようとする場合です。

(5)さらに、先生は会の規模や内容に応じて役割を減らして行くことも知っています。
 「船頭多くして船山に登る」を知っているからです。

 こんな先生は、技能や教えることだけではなく、すばらしい先生です。
 皆、気持ちよく会を終えることができます。
 企業に長く勤務している男性でもできない人の方が多いものです。
 でも、これをやるには口頭だけでは済みませんね。最低限の文書は必要です。
 人間は忘れる動物ですから。