ピアノの調律

 当ホールではピアノの利用状況を把握しながら調律を実施しておりますが、ピアノの調律には完全というものがありません、それ故そのような状態でお貸しするのが当ホールの原則で、すべてのホールの一般的原則でもあります。原則としてホール予約時に調律の有無とそれを含むホール予約をご決定下さい。

 調律にホールをご予約いただく理由は、
(1)調律は本来演奏と一体であるべきこと、
(2)調律にもホールが利用され、光熱費や管理が必要なこと、
(3)調律の必要な演奏には厳密な演奏が多く、そのような演奏ではゆとりのある時間設定が必要、
などが、ホールのご予約をいただく理由です。

 下記にご注意下さい。
(1)調律はご利用の方のご要求により行います。ホールの塞がりや調律師との日程調整などの関係から、使用直前の調律のご要求には応じられない場合がございます。
(2)調律はホールの予約時間内で実施いただきます。後に追加で調律をご要求されましても、すでに他の方のホール予約が入っている場合は、調律ができない場合があります。
(3)調律でホールをご利用の場合、ホール料金は1万円を承ります。なお、調律後、単位内で直ちにリハーサルに入ったり本番を行うような場合は、通常のホール料金・機器料金を頂戴致します。
(4)調律師の技量により、その後への影響も出ますので、原則として当方指定の調律師が行います。

追記
 調律を理想的・厳密に考えれば、ピアノを演奏位置に出し、照明・温湿度など演奏と同条件で、演奏者と調律師で一緒に演奏直前および演奏中も行わなければならないものです。従いまして、演奏の程度をご考慮いただき、調律の可否および程度をご選択いただきたいと存じます。
1.調律には下記のように、いろいろな場合があります。
1.1 高度な演奏家は本番のセットを行った後、自身の専属の調律師を演奏前、場合によっては演奏中も従えて行う場合があります。
1.2 演奏直前のみ演奏家が調律師を従え行う場合があります。
 なお、演奏家や主催者不在で、演奏直前以外に行う調律は原則お断り申し上げております。
 その理由は、
(1)時間経過その他で演奏までには厳密には狂いを生じること、
(2)その調律と演奏の間に他の演奏家が入ると調律は意味がなくなること、
(3)ホールが他の予約者のために使用できない場合があること、
(4)調律師が帰った後に、調律の良否を云々されましても、当方としても困りますこと、
などです。