診療所通信
        Clinic News Paper
No.57
2004/4/2

/                 川上診療所
 4月、春、いい季節になりました。各地のサクラの名所はさぞやきれいなことでしょう。私の同僚の加瀬川先生が、半蔵門に心臓専門のクリニックを開いてちょうど1年になりました。開院直前に、彼と二人でこれからの医療のことなど話しながら、サクラ満開の千鳥が淵を歩いたことを想い出します。彼は日本でも屈指の心臓外科の名医ですが、あの有名なザイゼン先生とはだいぶ違います。もしも私が心臓を患ったら彼に診てもらおうと思っています。ある出版社から、先生が勧める病院を紹介してほしいとの依頼がありました。友人や患者さんたちからも同様の相談を受けることが多いのですが、これがたいへん難しいです(一般的な答えならば簡単なんですけど)。本や雑誌に紹介されないが良い医者は市井にもいっぱいいます。「医者は患者に育てられる」とは真理でしょう、がしかし、日本が粗末な国になっていけば、悲しいかな名医も少なくなってしまうでしょうね。この春、医療をめざす若い人たちに、柔軟な豊かな感性を持ち続けること期待したいものです。
4月9日10日は学会のため休診いたします。ご迷惑をおかけしますが、どうぞご理解下さい

・睡眠時間と健康・・・・1日7時間睡眠をとる人が一番死亡率が低いということを、名古屋大学の研究グループが発表しました。寝不足もいけませんが、寝すぎもよくないようですね。研究グループは、40歳から79歳の男女約10万人を対象に、睡眠時間や生活習慣、ストレス度などを検討し、10年間にわたって追跡調査しました。この報告では、睡眠時間7時間の人を基準にすると、4時間以下の人は1.6倍、10時間以上の人は1.8倍、死亡率が高いという結果だったようです。寝過ぎも良くないわけですね。このニュースに関する識者の意見として「自分に合った睡眠を取るのが大切。睡眠時間は年齢や季節によっても変化するので、7時間睡眠にこだわる必要はない」というコメントもありました。寝不足が続くよりは、適度な睡眠時間(7時間くらい?)をとるように心がける方が、がんに限らず、健康には良いのでしょうね。まあ当然といえば、当然。
春眠暁をおぼえずの季節ですが、皆さんはいかがでしょうか。私は睡眠6時間くらいです。

・放射線技師の竹村です・・・・この度、一身上の都合により退職することになりました。技師学校を卒業し勤め始めのうちは不安と緊張の毎日でした。院長先生をはじめスタッフの皆さんのご指導によりどうにか今日に至ります。患者さんの言葉に元気づけられることも多くありました。私の主な業務はマンモグラフィの撮影なのですが、マンモグラフィは他のX線検査と異なり「痛み」を伴うというイメージを皆さんお持ちですよね。検査を初めて受ける方の緊張は、撮影中にもよく伝わってきます。できるだけリラックスしていただけるようにいつも心がけておりますが、検査が終わってから「話に聞いていたよりも痛くなかった」「検査をして安心した」と言って下さる方も多く、この時が仕事をしていて一番うれしく感じるときでした。この先も診療所で学んだ知識とマンモグラフィの経験を生かして、仕事をしていきたいと思います。皆様の健康を心からお祈りいたします。検診の習慣を通して、どうぞお体をお大事にして下さいね。 
結婚しても何処に住んでも、仕事続けると良いですね。がんばって下さい。(院長)




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