ホルモン剤使用と女性の肺がん

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ホルモン剤使用と女性の肺がん



 厚生労働省研究班による多目的コホート研究(JPHC研究)において、ホルモン剤使用と女性の肺がんについて関連がみられたそうです。

 研究班は、1990年と1993年に、生活習慣に関するアンケートを実施した、日本の9の地域に住んでいる40〜69歳の喫煙していない女性約4万5千人を対象として、2001年まで追跡したそうです。

  リスク
自然閉経 ホルモン剤使用なし 1.00
ホルモン剤使用あり 1.19
人工閉経 ホルモン剤使用なし 1.19
ホルモン剤使用あり 2.40
 追跡期間中に153人が肺がんにかかり、このうち閉経後の111人について検討したところ、右の表のとおり自然閉経でホルモン剤を使用しなかった人の肺がんのリスクを1とすると、手術などで人工的に閉経し、ホルモン剤の使用をした人の肺がんのリスクは2.4になったそうです。

 研究班は、『女性ホルモンがどうして肺がんに関係するのかについてはまだよく分かっていません・・・(中略)・・・メカニズムについては、今後のさらなる解明が必要です。』と、ホームページで解説しています。

 この研究は、International Journal of Cancer に発表されたそうです。

厚生労働省研究班「多目的コホート研究」より抜粋

 

H17.10. 7(池田)

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