DVカメラ最新情報
〈SONY3CCDカメラ DCR−VX2000〉 2000年5月10日発売予定 ●1995年1号機DVカメラ・ソニーDCR−VX1000発売後、待望のモデルチェンジです。前モデルに比べて大きくなったレンズ部など、興味を引く新機能について
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メーカー | SONY |
SONY |
CANON |
寸評 |
型番 | DCR−VX1000 |
DCR−VX2000 |
DM−XV1 |
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本体定価 | 350,000円 |
380,000円 |
340,000円 |
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アクセサリーキット 定価 |
ACCKIT−D8 18,500円 |
ACCKIT−D9 31,000円 |
AK−600 20,000円 |
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CCD総画素数 | 1/3型41万画素×3 |
1/3型38万画素×3 |
1/4型27万画素×3 |
XV−1は画素ずらしをしているのでプラス1.5倍 |
CCD有効画素数 | 38万画素×3 |
34万画素×3 |
25万画素×3 |
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レンズ ズーム | 10倍光学 |
12倍光学 |
20倍光学 |
レンズメーカーであるキャノン。レンズ倍率が圧倒的に大きい。 手ブレ補正はキャノン製です。 |
35m/m換算画角 | f=42〜420m/m |
f=43.2〜518.4m/m |
f=39.5〜790m/m |
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デジタルズーム | 2倍(20倍) |
4倍(48倍) |
2倍(40倍) 5倍(100倍) |
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フィルター径 | 52m/m |
58m/m |
58m/m |
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最低被写体照度 | 8ルクス |
4ルクス |
13ルクス |
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手ブレ補正 | 光学式(プリズム式) |
光学式(プリズム式) |
光学式(プリズム式) |
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NDフィルター | 1段階のみ |
2段階 |
1段階のみ |
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ビューファインダー | 18万画素 |
18万画素 |
18万画素 |
VX2000は液晶モニターにも高画素を使用 |
液晶モニター | × |
2.5型 20万画素 |
2.5型 12.2万画素 |
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寸法(W×H×D) | 110×144×329mm |
115×145×342mm |
117×135×272mm |
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本体質量 | 約1400g |
約1400g |
約1250g |
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撮影時質量 (バッテリータイプ) |
約1600g (NP−F750) |
約1700g (NP−F960) |
約1550g (BP−941) |
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使用時間 ビューファインダー 液晶モニター |
連続/実働 1時間45分/50分 × |
連続/実働 9時間/4時間30分 未発表 |
連続/実働 3時間5分/90分 2時間55分/85分 |
VX2000の低消費電力はすごい。バッテリー残量も分単位で確認可能。 |
消費電力 | 約9.5W |
約4.0W |
約6.7W |
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フォーカスリング | × |
○ |
× |
フォーカスリングがVX2000に装備。 |
メモリーカード対応 | × |
メモリースティック |
× |
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静止画方式 | ○フレーム静止画 |
◎プログレッシブ |
○フレーム静止画 |
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アフレコ | × |
○ |
○ |
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アナログ入力 | × |
○ |
○ |
![]() | 前モデルHi8 CCD−VX1(家庭用初3CCDカメラ)の後継機として1995年秋に発売、以来ベストセラー機。3CCD搭載・DV方式。 |
![]() | 特徴として当時まだ確定していなかったDV入出端子を装備し、また、光学式手ブレ補正の搭載や外装にマグネシュウム合金を一部採用などDVカメラのハイエンドモデルとして位置付けされ、報道番組でもよく見かける実力機です。 |
![]() | 昨年、秋発売の新製品でSONY DCR−VX1000を意識して作られたモデルです。 |
![]() | 一番の特徴は、DCR−VX1000の10倍・光学ズームにたいし、ズーム比を20倍に引き上げると同時に、ガラスレンズが特性として望遠になるほど色ズレや解像力の低下などの画質劣化に繋がる現象を改善するため、一眼レフの高級望遠レンズや放送機器に使用されている人工蛍石レンズ(低分散レンズ)を採用したことがあげられます。 |
![]() | 他に長時間バッテリー(連続3時間)そしてLPモード(標準1.5倍モード)・アナログ入力機能・液晶モニター・高音質ステレオマイク等、後発の有利さを生かして、画質、機能面でDCR−VX1000に大きく差をつけています。 |
【SONY DCR−VX2000の特徴】
![]() | 従来機DCR−VX1000に比べ、高解像度化(水平解像度530本)、感度の向上(2倍)、低スミア化(同1/3)の実現、およびS/Nは、2dBの改善がなされています。特に低照度化における画像ノイズ(ザラザラとした粒状感)を大幅に低減しています。(6dBの改善) |
![]() | レンズはフィルター径58ミリを採用し、光学12倍ズームを装備。周辺のMTF(コントラストの再現性を表す指標)は従来機の2倍になり、明るさの維持と歪みの低減がなされ、また、アクティブ・プリズム方式手ブレ補正機能も強化されています。 |
![]() | 現時点では、製品がまだ発売されていないため、はっきりした事は言えませんが、スペックから勧化あると考えると有効画素が多い方VX1000が解像力は高いはずで、特に広角時の遠景等の細かい描写は、有効画素38万のVX1000が有利なはずです。 |
![]() | しかし、暗い場所でのノイズ感やオートでの露出は画素数が34万であるにも関わらず、後発の3CCDムービ・TRV900が明らかに改善されています。 |
![]() | プレスリリースでは、VX1000に対して色再現、高感度比が2倍・低スミア1/3・S/N改善2dBとなっているほか、低照度下における画像ノイズをアドバンスト・ハッドテクノロジーを採用することで大幅に低減(6db改善)しているということです。 |
![]() | 一方キャノンXV1は、1/4インチCCD と小さめのサイズを搭載していますが(その分本体サイズを小さく出来ます)、パナソニック3CCDムービーと同じ方式の”倍密度画素配列式(3枚のCCDのうち1枚を半分ずらして1.5倍相当の解像度にする方式)”を採用することで、実質的な有効画素は37.5万画素相当となり、解像度は充分匹敵します。 |
![]() | VX1000とくらべ、VX2000はレンズ部が大きくなり、倍率もさぞかし高倍率になっているように思えましたが、実は12倍とあまり欲張らずに、余裕を持ったレンズ設計で解像度やディストーション(周辺部の画像歪み)の改善を優先し、カタログスペックより画質を重視したことがうかがえます。 |
![]() | この改善により、VX1000の不満部分であったレンズの問題の解消につながり期待が持てます。(最近のソニーはレンズ部に重点を置いているのが感じられます) |
![]() | 少し残念なのは広角側焦点距離が35mmフィルムカメラ換算で43.2mmなっているところです。(よりワイドな望遠と広角の表現を望まれるなら、20倍光学ズームレンズを搭載しているキャノンのXV1は被写体のアップを狙う場合非常に有効で、広角側もソニーよりも少しですが広くなっているのでお薦めです。) |
![]() | NDフィルターが2段階となり、細かく光の調整も可能で屋外での使い分けで表現の自由度もより手軽にできるようになっています。 |
DCR−VX1000発売から5年、DVムービーに要求される機能も変わってきました。
![]() | 液晶モニター・・・VX2000は小型の縦型ムービーと同じ2.5型の小さめのものを搭載し画素数も20万画素で、キャノンXV1の12.2万画素と大きく差をつけています。 |
![]() | プログレッシブ静止画、静止画取り込み用メモリーカードの搭載。(キャノンは現在メモリーカード対応ムービーはまだありません) |
![]() | 長時間の本体取り付け大型バッテリー。(VX2000のスタミナ連続9時間<実働4時間半>)は本体の低消費電力化と小型・高容量バッテリー(NP−F960)でVX1000とXV1に大きく差をつけています。 |
![]() | デジタルズームは、高画質を追求されるこの手のムービーのユーザーには必要ないと思いますが、非常の際には便利かも知れません。 |
![]() | またVX1000からの追加機能として、アナログ入力・LPモードは言うまでもありませんが、新たな機能として撮影時に被写体の建物などと重ねて、水平、垂直を合わせる目安となる“ガイドフレーム”を液晶モニターやビューファインダーに表示できるのは、マニアックであり、なおかつ実用性も高いと思います。 |
![]() | VX1000の貧弱と言われていたレンズ部分で、焦点距離よりも画質のクオリティを優先させているところは、カタログスペックを上げるよりも実用重視で良いと思います。 |
![]() | 別売りのワイドコンバージョンレンズ「VCL−HG0758」及びテレコンバージョンレンズ「VCL−HG1758」(各36,000円)も価格は安くはありませんが、これもクオリティを優先して作っているようです。 |
![]() | DCR−VX2000は、2000年・高画質ムービーカメラの中心モデルになるのは間違いないでしょう。 |
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