PLUS VISION ”PIANO”は本当に高画質なのか?
現在液晶プロジェクターの一番人気モデル、MITSUBISHI LVP-L2000Vと比較してみます。
単品でLVP-L2000Vだけを見る限り実用上特に不満は感じられません、ややドット感が感じる程度です。 明るさが1000ANSIルーメンと言うスペックは、家庭用のシネマ再生では十分な値で、それ以上だと質感が低下し画質で鑑賞するには不向きな画像になるようです。ズーム機能があるため、設置場所に成約がある場合は非常に有効な機能です。 プログレッシブ入力対応でD4入力までカバーしており、BSデジタル・ハイビジョンの入力も可能で、最近の高画質DVDのステイタスでもあるD2出力(480p プログレッシブ)も繋げるのも魅力です。 次に感心するのが、空冷ファンノイズレベルで、LVP-L2000Vはやや大きめのファンノイズを同時に再生するとPiano本体を耳元まで持ってこないと分からないほどです。 肝心の画質はフイルム調の穏やかな階調で、きつい刺激感もなくリアルに見せてくれます。映画再生に一押し(死語)です。 明るさが450ANSIルーメンと言うスペックは一見心細く感じますが、黒浮きが殆ど無いためか部屋を暗く出来る状態であれば不満を感じることがありません。DLP方式の唯一の弱点でもあったチラツキ(フリッカー)も完全では無いが殆ど気にならないまでに押さえられてありました。 個人的にお薦めしたいのが「モノクロシネマ鑑賞」です。液晶プロジェクターでは、どうしても「黒」が「黒く」見えない、グレーの階調が飛んでしまうなどの欠点があり、モノクロ映画の鑑賞に堪える画質ではありませんでした。しかし、PIANOはあえて明るさを450ANSIルーメンにおさえて「黒」が「黒く」に見えるような絵作りがされています。 比較画面でもお分かりいただけるように、「色のり」・「階調」など廉価な3管プロジェクターを完全に凌駕しています。 DLPの本当のライバルは液晶ではなく3管なのです。ただし、明るさが若干控えめなのも3管と同じで、室内を真っ暗にするか、あるいは投影サイズを100インチまでにおさえれば良好な画質を保証できます。 内蔵のラインダブラーの性能も非常に高いのが印象的でした。 |
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