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設置しようとするスピーカーのバッフル面のできるだけ中央部に、ミラーを張り付けます。
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三脚の高さを調整し、ミラーの中心とレーザー射出孔の高さを同じにします。レーザーセッター(以下セッター)をリスニングポイントのやや前方・リスナーの鼻先あたりに設置します。(リスナーの後方)に設置すると十分な効果が得られない場合があります)
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セッターからレーザー光をミラーに向けて発射します。
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スピーカーの角度を調整し、ミラーから反射されるレーザー光をセッターの中央に戻るようにします。(スピーカーから出る音がセッターへまっすぐ向かうようになります)
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セッター下部に取り付けられた糸を使ってミラーまでの距離を測ります。
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同じ操作をもう一方のスピーカーに対しても行い、スピーカーから出る音がセッターに対してまっすぐ向かい、スピーカーとセッターの距離が左右で等しくなるように調整します。糸にはわずかな伸びがあるために、そのままではまだ数o程度の距離誤差を生じますので、さらにスピーカーから音を出しながら微調整を行い、完全にピントを合わせます。
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使用するソフトは、できるだけ「モノラル録音盤」の楽器のソロ演奏、もしくはソロボーカルを使用して下さい。モノラルのソフトが用意できない場合は「中央に定位する楽器かボーカルの入ったソフト」をお使い下さい。
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リスニングポイントで「楽器又はボーカル」が「左右のスピーカーの中央一点」から聞こえてくるように、片側のスピーカーを数o前後に動かして調整して下さい。この時、スピーカーから照準への方向がずれないように、レーザー光は投射したままで、なおかつレーザー光線は常にセッターの中央を照射し続けるように注意します。そうすることでスピーカーの角度を全くずらさずに、セッターを頂点に左右のスピーカーの音のピントがぴったり合います。
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「楽器」あるいは「ボーカル」が、二本のスピーカーの中央から聞こえ、スピーカーの存在がリスニングルームから消えましたか?うまくいったなら、お気に入りのソフトを再生して下さい。2本のスピーカーの存在感が完全に消滅し、スピーカーを結ぶ線上に「ホログラムのように立体的な音場空間」が広がるようになります。
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レーザーセッターによる調整では、単に音の濁りが改善されるだけではなく、楽器の分離感の向上、明瞭度の向上、低音の濁りやもやつきの改善、などスピーカーを買い替えるよりも遙かに大きな効果があります。一度使うと手放せなくなるはずです。