プロジェクターから投射される映像は、スクリーンに映って初めて観ることが出来ます。 しかし、複数のスクリーンを「同等の条件下で見比べる機会」は、ほとんどないが現実です。 そこで、「3号館」に、「イーストン・マイルドスクリーン」と「OS・パールスクリーン」を設置し、「SHARP・XV−Z5000・定価¥448,000」と「NEC・ViewLight X1000・定価¥1,200,000」の2機種の液晶プロジェクターを実際に投影し、その画像を掲載し比較して頂こうと考えました。
まず、イーストンとOSの双方のスクリーンに「XV−Z5000」の映像を投射して見比べたところ、「スクリーンゲインの違い(スクリーンの反射率の違い)」と「スクリーンの表面色の違い」の違いにより、「そのままでは比較不可能」だということがわかりました。 そこで、まず最初に、「双方のスクリーンに合わせてプロジェクターに最良のセッティング」を施しました。以下はその一例ですので参考になさっていただければ幸いです。
NEC ViewLight X1000は、現在最も高精細度のプロジェクターです。画素数は、最新型の液晶プロジェクター「MITSUBISHI / LVP−L10000」と同様の液晶パネルを採用しています。双方のスペックを簡単にご紹介しましょう。
NEC ViewLight X1000には、VISCOM / VSA−2000C2を併用しました。VISCOMの多彩なメニュー画面をご覧下さい。 ※ VL−1000X と VSA−2000 は同期が取れず画像が乱れることがあります。
(画面は、X1000とイーストン・マイルドスクリーンとの組み合わせでの設定値) お待たせしました。投影画像をご覧下さい。 XV−Z5000・投影画像 X1000・投影画像
イーストンと比較してOSスクリーンは「ゲイン(反射率)」が高く、映像のコントラスト・ピントの 新型・イーストンスクリーンは、「しわの問題が完全に解消」されています! XV−Z5000・投影画像 X1000・投影画像
イーストンに投影された人物のTシャツが、「汚れたようによこしまが入っている」のは、 メーカーの説明では「開いた状態=スクリーンを伸ばしておけば取れる」との説明ですが 99年3月1日イーストンより、しわの発生しにくい新型のスクリーンが発売されました。 ※中心部と周辺部に明るさの違い/色むら?のようなものが見えるのは、 比較して、OS・パールには「全くしわによる汚れはなく」、また「発色・コントラスト」にも また、「毛先の解像度」など、OSスクリーンを使って初めて、「X1000の高精細度」が
液晶プロジェクターは、3管プロジェクターに比べ画面が明るいため、「ゲインの低いスクリーンでも十分」だと考えられていました。 しかし、実際にテストしてみて感じたのは、「ゲインの高いスクリーン」の「色ヌケの良さ・コントラストの鮮やかさの優位性」に明らかな差があったことです。個人的には、OSスクリーンを見た後ではイーストンに戻ろうとは思えないほどです。 OSパールは、イーストン・マイルドスクリーンに比べて「2倍ほど高価」ではありますが、その価値は十分にあると思います。 新型・イーストンスクリーンは「しわの問題が完全に解消」されました。スクリーンの生地表面自体は変わってはいませんが、今回のスクリーンテストでは、前回の不調が嘘のように「良好な色再現性」を実現しています。スクリーンの平面性がいかに大切かを、あらためて実感しました。
2002年に発売された「マイルドマット」は、プロジェクターの高画質化(画素の精細化)に伴い、「ピント」をよりシャープにして「解像度」を向上するため生地の木目が大幅に細かくされています。 同様のOSのピュアマット2と比較すると、明るさやコントラスト感にやや劣りますが、発色のナチュラルさや奥行き感は同等です。 高輝度・液晶プロジェクターをお使いの場合には、スクリーンはイーストンの「マイルドマット」で十分です。 比較的光量が抑えられた(500ANSIルーメン程度)のDLPプロジェクターでワイド100インチ以上の大画面をお望みの場合には、OSピュアマット2(ピュアマット2PLUS)をお薦めいたします。
液晶プロジェクターの性能を発揮するためには、邪道とお考えになるかも知れませんが「スタック投影」は非常に有効です。 同じ予算なら、高精細度プロジェクターを購入するのではなく、「XV−Z5000を2台購入」する方が過失的には有利なのです。 OSスクリーンを使って、同じ条件で「Z5000とZ4050をスタック」で使用した画像を撮影しましたので参考になさって下さい。
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