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真空管アンプとトランジスタアンプの音質と性能比較リポート

アンプはコンポーネントの心臓部。当然、その選択はとても難しく、また楽しいことでしょう。
しかし、アンプはスピーカーと組み合わせたときに、初めてその本当の姿を現すのです。
なぜなら、テストベンチで使われる「負荷」は変動しない抵抗ですが、「スピーカーという負荷」は、音に合わせて常に変動するからなのです。

今回は、実際に使用される状態に近い負荷をかけてテストしました。

使用機材をご紹介いたしましょう。

スピーカー          B&W     MATRIX 802シリーズ3
CDトランスポート      CEC      TL−5100.Super
DAC             AIRBOW   DAC−1A

比較したアンプ

C.R.Developments  Woodham 300B

本体正面真空管
        本体正面                 使用真空管

GNDSP端子入力端子
  グランド・リフトスイッチ    スピーカー端子   入力端子(左側はリンク端子)

概要
精密に復刻された、「ウエスタン300B/レプリカ球」(正規輸入品・完実電気保証付き)を使用した、300Bシングルアンプ。
ドライブ段は、6SN7.A級2段増幅+3段目はカソードフォロアー。
出力トランスに300Bアンプとしては、世界で初めてトロイダルトランスを採用。
直流点火方式により、残留ノイズを低減。(0.3mV以下)
革新的な回路設計で、10KHz−50KHz/0−3dBの広帯域を実現。
完全無帰還回路。
出力は、7W+7W。
価格は¥398,000(40台まで) ¥450,000(41〜80台)

特徴
リンク端子と、リンクケーブル(付属)を使い、スピーカー端子の接続を変えれば、出力12Wのモノラルアンプとして作動。
従来のパラシングル(出力トランスを並列接続)ではなく、完全なパラシングル(出力トランスを直列接続)アンプとして作動。
リンクケーブル
  付属のリンクケーブル

EAR  V20

概要
小型双3極管・ECC83を、出力段片チャンネルあたり10本使用した、世界で初めての「大出力ミニチュア管」アンプ。
出力 20W+20W ・ 周波数特性 10Hz−100KHz/0−3dB
価格 ¥498,000(9月現在)

特徴
完全無帰還回路にも関わらず、出力トランス式・真空管アンプとしては異例の周波数特性を実現。
トランジスターアンプ並の「物理特性」を持つ真空管アンプ。

EAR  859

概要
EL519(5極管)をエンハンスド・トライオード接続により、3極管と同等の動作を実現。
全段DCカップリング接続により、音質劣化の原因となるカップリングコンデンサーを排除。
出力 13W+13W ・ 周波数特性 20Hz−20KHz/0−0.5dB
価格 ¥448,000(9月現在)

特徴
逸品館で一番人気のある真空管アンプ。ベストセラー(50台以上)を記録。
真空管アンプとは信じがたいほどの「濁りのない透明感」と「音の立ち上がりの速さ・明瞭度」

LUXMAN  C7i / M7i

概要
98年にマイナーチェンジを受けた、C7/M7の後継モデル。
プリアンプでさえ、18Kgに及ぶ「高剛性・物量投入」アンプ。
出力 150W+150W(8Ω) ・ 周波数特性 10Hz−100KHz/0−1dB
価格 C7i/¥350,000  M7i/¥350,000

特徴
多機能・価格以上の立派な外観・ロングライフ製品による信頼性・安全性
国産アンプに要求される、品質を低価格で実現。
BTL接続により、460W(8Ω)のモノラルアンプとして使用可能。(M7i)

AURA    VA80SE TUNED BY IPPINKAN Ver2.0

概要
97年に生産を完了した、AURA VA80SE の逸品館オリジナルチューンナップ最終モデル。
10台限りの限定生産。(残り5台・9月8日現在)
MOS−FET・シングルエンドプッシュプル回路による高純度サウンド。
出力 45W+45W ・ 周波数特性 未発表

特徴
AIRBOWの開発で培った「高音質化テクニック」を惜しみなくVA80SEに投入。
通常オーディオ機器には使用されないような高価なコンデンサーを始め高音質パーツを多数投入。
各部コンデンサーの次定数を最適化。S/Nの大幅アップ、低域の充実、透明感の飛躍的向上を実現。
輸入代理店「ユキム」の公認を獲得。無改造品と同等のアフターサービスを実現(メーカーにても修理可能)。

低域再現能力テスト

真空管アンプとトランジスターアンプの最も大きな違いは、「アウトプット・トランスの有無」です。「アウトプット・トランス」とは「磁気結合により信号を伝える」ことを示しますが、この方式では「周波数が低くなればそれに比例して、出力の低下・歪みの増加」が避けられません。

従って、「能率の低い小型スピーカー=アンプの駆動力を必要とするスピーカー」を駆動することが理論的には難しくなります。
しかし、逆に「フィードバックが少ない・あるいは無帰還」回路や、トランス結合による長所として「スピーカーの逆起電力の影響を受けにくい」という長所も合わせ持っています。

低域再現能力は、真空管シングル(300B/859)<真空管プッシュ(V20)<トランジスタ−(C7i+M7i/VA80)となるはずです。

まずアンプの出力を一定にするため、CDからホワイトノイズ/−20dBを入力してスピーカーを駆動して(音を出しながら)
交流出力を0.3Vに設定しました。
これで、理論的にはCDのOdB(最大出力)時には交流出力3V=約1.1Wとなりますから、どのアンプの最大出力も越えません。

ずいぶん、小さな音のように感じられるかも知れませんが、CDの録音レベルによっては「静かなリスニングルーム」で時としてボリュームを下げなければ周りが気になる位の音量は出ます。この設定は、通常家庭で使用される程度の音量です。

 

300B

V20

859

C7i/M7i

VA80

−20dB

0.3

0.3

0.3

0.26

0.3

20

3.5

4.9

4.7

4.4

5.1

25

3.6

5

4.7

4.5

5.1

31.5

4.6

5.3

5.2

4.6

5.1

40

6.4

5.6

5.8

4.7

5.2

50

6.8

5.7

6

4.7

5.3

63

4.8

5.3

5.2

4.7

5.2

80

3.6

4.8

4.4

4.6

5.1

100

3.4

4.6

4.2

4.5

5

1K

5.4

5.4

5.5

4.7

5.2

2K

6.8

5.7

6

4.7

5

4K

5.8

5.5

5.6

4.7

5.3

8K

3.3

5

3.8

3.6

5.1

16K

2.1

2.3

2.2

2.2

2.6

20K

1.8

1.9

1.9

1.8

2.1

この表は実際に0dBの各周波数の正弦波を入力し、測定したスピーカー端子の交流電圧(単位はV)をテスターで測定した簡易な実験ですが、アンプのスピーカー駆動能力のある程度の傾向はつかめるはずです。また、この程度の実験なら誰でもできる(追試も可能)と思います。

「音源」は、テスト信号が録音されたCDソフトを使用しています。この装置で発生させる「20−20KHz」は、DACの開発時に、きちんしたデーターがとられており、簡易ではあっても「信頼できるテスト音源」になり得ます。

一番上の行にある、「−20dB」は、ホワイトノイズ−20dB入力時の出力電圧です。LUXMANのみ電圧が異なるのは、ボリュームがアッテネーター方式であったため、同一にできなかったものです。

出力電圧は、ほぼ出力音圧(音の大きさ)に比例しているとお考えいただいて差し支えありません。実際の聴感もこの表とほぼ同じでした。電圧が低いと言うことは出力が小さいと同時に、「歪みも大きい」ことを示しています。10KHzを越える、高い周波数ではどのアンプも出力電圧が低下していますが、これは「スピーカーのインピーダンスの上昇」によることも大きいと思います。この辺りは「テストベンチ」では、決して再現しない現象です。

ウッドハムの公称・出力周波数特性 10Hz−50KHz(+3dB−3dB)という数字は、ぎりぎりの線だと思われます。ただし、フィードバックをかけない(無帰還)のシングルアンプであることを考えれば納得できます。

低域の再現を他の4台は、だいたいクリアーしています。トランジスターアンプ2台の特性がよいのは当たり前ですが、V20の低域の出力低下の少なさが目を引きます。

実際の低音や音質はどうでしょうか?

テストに際して、すべてのアンプは「5時間以上」ヒートアップされています。ただし「300B」だけが「十分にエージングを完了している」とは言えない状況であったことを前もってお断りしておく必要があると思います。
テスト時点での「300B」の当社における総運転時間は、「約70時間」程度です。メーカーで出荷前にある程度の時間は鳴らされていると思いますが「十分」ではないでしょう。

チェンバロのソロ(エディット・ピヒト・アクセンフェルト/バッハ:パルティータ全集/カメラータ:20CM−464−5)
を再生してみました。このテストではアンプの基本的な物理的再現能力が判ります。

 

300B

V20

859

C7i/M7i

VA80
各弦の分離/解像度感

直接音とエコーの分離

直接音とエコーバランス

右手と左手の分離

全体のバランス

音の立ち上がり

音の立ち下がり

レンジ感

狭い

やや狭い

やや広い
S/N感

コメント 楽器と空間が一体となって鳴る感じ。
楽器から離れて聞くイメージ
強調感がなく全体のバランスがよい。
独特の艶が乗る。
バッハらしく端正な表現。
辛口の音質
ややメリハリが強い感じ 一度でもお聴きいただければ御納得いただけると思います。

最初の項目、「各弦の分離」でアンプの解像力が判ります。この項目の評価が高ければ、細かな音が聞こえることになります。

次の項目、「直接音とエコーの分離」で微少信号の分解能が判ります。この項目の評価が高ければ、「交響曲のフォルテ」で十分に音像が広がり、空間が広く取れると判断できます。しかし、組み合わせるスピーカーやCDプレーヤーでこの結果は変わりますのでご注意下さい。

「直接音とエコーのバランス」で「音楽全体への色づけの度合い」を判断できます。
この項目で「◎」がなければ、「個性の強いアンプ」であるといえるでしょう。

「右手と左手の分離」で「低域と高域のバランス」が判ります。この項目の評価が高ければ「全体のバランスがよい」と判断できます。しかし、分離が悪いということは、「ある種独特の一体感」を生むのでポイントにはまれば、非常に魅力的な音作りができるでしょう。

「全体のバランス」。これは個人的なイメージです。評価が高ければ「正しく音楽を聴ける」と判断して下さい。
逆に、「◎」が付いていないと言うことは、「個性的な魅力がある」と判断できるでしょう。

また、このテストは「優劣」の判断基準ではありませんし、テスト結果は「あくまでも感覚的な印象」に基づいています。
雑誌のテストなどでもいえることですが、「この表でアンプの音質の優劣」を判断でませんのでご留意下さい。

教会での女性の歌声(アカペラ・ソロ)(カンターテドミノ/PRCD7762の10曲目です)

 

300B

V20

859

C7i/M7i

VA80

ホールトーンの長さ
声の調子 艶っぽい 艶っぽい 変な艶が乗らない やや粉っぽい 正確
エコーの重なり 艶っぽい やや不明瞭 明瞭 明瞭だがやや硬質 明瞭で深い
空間の広さ やや狭い 普通 やや広い 普通 広い
抑揚の大きさ 普通 大きく感じられる 普通 やや小さい やや大きい
S/N感
コメント 独特の艶があり、リラックスさせてくれる。 EAR独特の艶が濃い。好き嫌いが分かれる。 品位が高く、クリアーなサウンド。 正確だがやや硬さがある。 正確で深い。

真空管アンプは、それぞれ「独特の艶」がのります。この「艶」が好みの分かれるところです。

しかし、この「独特の艶」こそ真空管アンプの持てるすべてであるといっても過言ではないはずです。時として「刺激過ぎる音」を真空管が和らげ「あたかも包み込むような一体感を音楽に与え」て心地よい世界に誘ってくれるでしょう。緊張感を殺ぎ、一体感をかもし出し、あなたをリラックスさせてくれるでしょう。

コンサートの座席に例えるなら、真空管アンプは「一階席中央から後ろより」ないし「2階席の中央」辺りに例えられるでしょう。音はやや濁るかも知れませんが「ホールとの一体感」が心地よい座席です。比較してトランジスターアンプは「一階席前より」ないし「二階席・ベランダ席最前列」辺りの音です。楽器のきしみ、いわゆる「松ヤニの飛び散るような音」を出すことができますが、「CDの録音や演奏がまずい」と、その「傷」をカバーしてくれる優しさは持ち合わせていません。ただし、その「厳しさや正確さ」の中にこそ「音楽の神髄」が隠されているのです。音楽から何かを「強く学び取ろう」とされるなら、良くできたトランジスターアンプが有利です。

リスニングルームを「コンサートホールのどの座席にするか?」
適度に「リラックス」するサウンドを選択するか?
それとも「迫真の気迫」を感じ取るか?
そういう感じでアンプをお選びいただければ、イメージが浮かぶかも知れません。

タイタニック・サウンドトラックより15曲目

 

300B

V20

859

C7i/M7i

VA80

エコーの長さ 深い 長い 正しい 長い 正しい
声の分離 漂う感じ
声の表現力 品位がある 表現が細かい 丁寧 普通 丁寧で深い
低音の量感
低音の音程 ×
リードと笛の分離 ×
バックと笛の分離 ×
空間の広さ
全体の抑揚
レンジ感 ×
コメント ナローレンジの中に独特の味わい。一体感がある古典的300Bサウンド。 レンジは思ったほど広くない。独特の艶と混濁感が心地良い。 V20よりもストイックな表現。クリアーさが出色。 全体的にがっしりしてソリッドな感じ。現代的ラックストーン。 コンパクトな回路なので、音の純度が高い。

最後の締めくくりに、最新版「タイタニック」のサウンドトラックより15曲目を聴いてみました。このサウンドトラックは「PMCのモニター」を使って本当にお金をかけて作ってある音です。また、電子音と人間の肉声、アコースティックな楽器の音がミックスされていますが、それぞれ良く考慮されお互いの良さを引き出すよう作製されています。

このソフトを「心地よく」再現することはさほど難しくありませんが、このソフトを「正確」に再現するには「音の精度=物理特性」も高くないと駄目なのです。

出だしの「低音部」は50Hz以下の「低音再現性」のテストに最適です。B&W802S3ではぎりぎりの線です。この低音を量感豊かに再現できれば「低音の量」は確保できているといえるのですが「音階・音程」が明瞭に聞き分けられなければ「量があっても歪みが大きい」といえるのです。

V20はその代表例です。「量は確保」できていますが「低域のダンピングが不十分」で「音階が不明瞭」です。もっとも再現性が高いのは「ラックス」ですが、このアンプは中高域が「やや粉っぽくなる」という、ハイパワー・トランジスターアンプに共通する欠点をかかえています。しかし、この結果は「あくまでも、「B&W/802との組み合わせにおけるテスト結果」です。スピーカーを変えれば、結果は変わることもあります。

次に「女性の声が長いエコーを伴って」聞こえてきます。このエコーの長さで「アンプの聴感上のS/N感」が判断できます。
ここで300Bは「独特のエコー感」をかもし出しました。この「品位あるエコー感」こそ「300Bサウンド」といえるのではないでしょうか?

エコーが長いということは「短音のS/N」の良さを示しますが、V20の結果が「カンターテドミノ」の場合と異なっています。これは「生のホールトーン」と「電子エコー」の差であるとお考え下さい。「生の音」と「電子サウンド」はその再現性が根本的に異なるのです。「生のエコー」はアンプで何らかのエコーがかかれば「時として混濁し短く」なりますが「電子エコー」はアンプでエコーが付加されれば「長く」なります。

つまり、300BとV20はアンプ内で「何らかのエコー」が付加されたとご理解下さい。
しかし、その「エコー」こそ「味わい」だとも言えるのです。

「声の表現」は、そのまま「アンプの色気・艶っぽさ」に通じます。この項目の評価は、そのアンプの「音楽に対する表現力」であるとお考えいただいて差し支えありません。

もう少し曲が進むと「リード楽器」と「笛の音」が入ってきますが、この二つの音をどれだけ分離できるかで、そのアンプの「異なった音の楽器の分解能」の高さが判ります。なぜなら「どちらの楽器も管で音が共鳴します」がその音波の発声が「根本的に違う」からです。「リードは鋭い音の成分」が強く「笛は柔らかい成分が多い」のです。

リードと笛の分離が悪いと、アンプの音の立ち上がりが遅く「多くの楽器が重なったとき、音が混濁する可能性が高い」ことを示しています。このテストで300BとV20の評価が低いのですが、逆に「きつすぎる音を和らげてくれる=音が柔らかい」と評価することもできます。

「バックと笛の分離」の項目は、「似通った楽器の音の分離」を示しています。この項目での評価が低いと、「楽器の数が増えたとき分解できなくなる可能性」が高くなりがちです。やはりこの項目での評価が低い300BとV20は、どちらのアンプも「ある種の混濁感」が存在することを示めしています。しかし、「混濁感が強い」ことは「楽器の響きに一体感がある」と評価することもできるのです。善し悪しの問題ではなく、ステージから「300Bの座席が一番遠く」ついで「V20の座席が遠い」ことを示しているとお考え下さい。

その他の項目はご覧いただいたとおりです。「全体の抑揚」が大きいと「音楽の躍動感」は大きくなるでしょう。
レンジ感が狭いと「一体感」が生まれるでしょう。

総括コメント

今までのすべてのテストは「できるだけ好き嫌いを交えず」公平に行ったつもりです。そして、すべての項目での評価は「アンプの性能や音質を決定付ける」ものではないことをご理解下さい。

評価が高ければ「音や音楽への色づけが少ない」ことは間違いありませんが、評価が低いことは「音が悪い」のではなく「個性的な音作りがなされている」とお考え下さい。

完璧な「再生装置」などあり得ません。また「人によってその完璧=求める音」もまったく違うのです。お皿で料理の味が変わって感じられるように「オーディオ機器も外観の好き嫌いで音が違って聞こえる」かも知れません。

いずれにしても「組み合わせるスピーカー」によっても音は変わるでしょうし、これだけのテストで「ある程度の指標」は示せると思いますが、「実際にアンプをお選びになるときには必ず試聴の上ご確認」を御願いしたいと思います。

「あなたが聴く」ものは、「あなたが選ぶ」それが「趣味」のすべてなのですから。

追記

98年12月5日に、Woodham 300Bを2台使って、「モノラル」での試聴を行うことが出来ました。
結果は、にわかには信じがたいほどの音質向上が実現したのです。

帯域が広がり、繊細さが増し、立ち上がりが早くなり、力感が増し、癖がとれてバランスが良くなり・・・
絶対に同じアンプとは思えないほど、音質は向上しました。

このアンプは、本来「モノラルで使用」することを念頭に設計されているに違いありません。

また、モノラル・ステレオにかかわらず、「プリアンプ」を必要とするようです。
EAR-834LやC.R.D-カルメンタなどのプリアンプと組み合わせることで、音質は明確に向上しました。

2台の販売価格を考えると、手放しではおすすめできませんが、「Woodham-300Bをモノラル」使用すれば、「300Bファン」のあなたの期待を、決して裏切らない、「透明で品位の高いウエスタン300Bの音」を聴かせてくれる「本物の300Bアンプ」であると断言できます。

 

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