DLPプロジェクターをお薦めしています。
少し前までは、「3管プロジェクター」が高画質の主役でした。しかし、「3管プロジェクターの調整や寿命=ランニング・コスト」については、正確に触れられてはいないようです。「3管プロジェクター」は、地磁気の影響をうけ「映像がにじみ」ますから、使う使わないに関わらず6ヶ月ごとに専門家の調整を受けなければいけません。この費用が年間で、約¥70,000−¥100,000。
高輝度ブラウン管の映像を投影する方式なので、「ブラウン管の劣化」が起こりますが、機種によっては1000時間で光量は1/2に低下します。週に10時間投影したとして、2年で1000時間に達します。このときに「ブラウン管を取り替え調整する費用」が、約プロジェクター本体売価の半分。つまり、200万クラスの3管プロジェクターの年間維持費は、最高の場合約60万円にもなるのです。(NECなどの最新国産三管プロジェクターでは、ブラウン管の寿命が2000−3000時間と伸びています。しかし、海外製品の一部の機種や、旧型のプロジェクターでは極端に寿命が短い場合があります。また、CRTが焼き付きを起こしやすく、TVゲームなどを投影した場合はわずか数時間でCRTが焼き付きを起こし、本体価格の50%にも及ぶ修理代が必要となります)また、3管プロジェクターの心臓部とも言える「高輝度CRT」の生産はほとんど完了し、現在では保守もままならない状態になっています。
それに対し、DLPプロジェクターは、ランプ交換も自分で行える(費用は約¥30,000〜¥45,000/1000〜4000時間)など保守も簡単で、DLPパネルの寿命は100,000時間を越え、半永久的と言えるほど非常に長寿命です。欠点としては一枚のパネルでRGBの3原色を投射するために採用されているカラーホイールにより画面に色のちらつき(カラーブレーキング現象)が発生することですが、カラーホイールの回転数が早くなると共に、ほとんど目立たなくなってきています。
液晶プロジェクターは、ランプの寿命やコストはDLPと同等ですがパネルの寿命が短く、時間の経過と共にカラーコントラストが低下し色合いも悪くなります。使用状況にもよりますが10,000時間は持ちませんが、DLPプロジェクターでは避けられない色のちらつき(カラーブレーキング現象)が発生しません。