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逸品館が薦める2005年のオーディオ製品のねらい目

スピーカーの重要性

 ソフトの収録方式はアナログからデジタルに変わったが、それを再生するためのスピーカーの基本原理は発明当初とまったく変わらない。今も昔も、振動板をマグネットとコイルで電気的に駆動して音を出している。同じオーディオ機器でもアンプは、真空管からトランジスターと素子が変わり、アナログからデジタルへ変革を遂げその性能は著しく向上した。

 例えば今のアンプの歪み率は、安い製品ですらデーター上「0.1%」を軽く切るが、それは真空管アンプ時代には想像すら出来なかった高性能だ。それに比べ、スピーカーの歪み率は今昔も変わらず数十%に達する。無論「データー上の歪み率」が、そのまま音の善し悪しに関連しているわけではないが、実際にスピーカーはシステム全体に最も大きな影響を与えるし、安い製品と高い製品の差も他の機器より大きいように思える。歪みが大きいスピーカーには「まだまだ改善すべき点が多く」今後さらに進歩するはずだ。

サイズは小さい方がいい

 時折、「大きなスピーカーを買ったのだが思ったように音が広がらない」と言う相談を受けることがある。一体、誰が「大きなスピーカーの方が音が広がる」などという間違った噂を広めたのだろう?それはたぶん「広がり感=立体感」を「ボリューム感=より低い周波数の豊かさ」と勘違いしたことが原因ではないかと思うが、この両者はまったく違う性質を持っている。

 広がり感は「乱れのないクリアな音の広がり」によって実現するが、ボリューム感は「より低い周波数の歪みない再現」によってもたらされる。前者を実現するためには、スピーカーのサイズは小さく「点音源」が理想だが、後者を実現するにはスピーカーは「大体積」にならざるを得ない。音を聴く感覚的には似ていても、物理的には正反対だ。

 もう少し詳しく説明しよう。リスニングルームをプールの水面と考えて欲しい。プールに小さな石を投げ入れると、リング状の綺麗な波紋が広がってゆく。石の大きさをだんだんと大きくするとどうだろう?石が大きくなればなるほど、波紋の形状は崩れ綺麗なリングを形成しなくなる。このプールの面積と石の大きさがリスニングルームとスピーカーの大きさの関係に相当する。

 プールの水面は大きければ大きいほど、投げ入れる小石は小さければ小さいほど、綺麗に波紋が広がるだろう。つまり、リスニングルームは大きい方が、スピーカーは小さい方が音は綺麗に広がり立体感と定位が明確になるのだ。だから4畳半や6畳程度の部屋に3ウェイの大型スピーカーや巨大なホーン型スピーカーを押し込むのは間違いだ。そんな状況ではクリアで立体的な音場が得られるはずはない。

 正確なステレオイメージ(正確な定位とクリアな音の広がり)を得るためには、スピーカーは小さく無指向性が理想だ。富士通のイクリプスは、この理想を求めた製品で音場の立体感は群を抜いて素晴らしい。しかし、小型化により「低域の周波数レンジが狭く」なり、なおかつフルレンジ一本では高域の伸びも足りないから、結果としてレンジの狭い限定されたソフト(楽器の数が少ない小編成の音楽)しか楽しめない製品になっている。

 結局、スピーカーは音場的には「小型」が良いにも関わらず、周波数レンジを低域方向に広げるためにサイズを大きくしなければならないという矛盾から逃れられない。この相反する要素を高いレベルで両立させるのが、スピーカー設計の永遠の課題だろう。 

最新スピーカーデザインのトレンド

 繰り返すが、スピーカーのサイズは「低域を確保できるなら小さい方が有利」だから、最新のスピーカーは「昔より小型」になっている。例えば、JBLのトップモデル「S9800」は、一昔前のエベレストよりも遙かに小型になっている。では、低域は見捨てられたのだろうか?そんなことはない。技術の進歩により、同じ大きさの箱(エンクロージャー)からより低い音を再生できるようになったのだ。

 スピーカーから再現可能な低域は、ユニットの[f0/エフゼロ]とエンクロージャーの大きさで決まる。エンクロージャを大きくせずに低域を伸ばすには[f0]を下げればよい。[f0]を下げるためには、ユニットの面積を増やす(口径を大きくする)か、ユニットの重量を増せばよいのだが、ユニットの面積の増大はエンクロージャーの大型化を招き上手くない。これを避けるために考え出されたのが「口径の小さなウーファーを複数使う方式(Wウーファーなど)」である。[f0]を下げて小径のウーファーから低音を出そうとすると、スピーカーの能率が下がり、アンプに大きな付加を強いるようになるが、近年のアンプは小型でハイパワーだから問題はない。また、同じサイズのエンクロージャーからより効率的に低い周波数を得る方法として、バスレフ、バックロードホーンなどの方式も考案された。小さな箱からより低い音を出すために、スピーカーの設計は物理的にも電気的にも複雑さを増した。従来なら及びもつかないほどの「この複雑な設計を可能にした」のが「コンピューターシミュレーション」である。

 これらの「ハイテク技術」を駆使した先進のスピーカーがB&Wである。新型B&W800シリーズには、3重構造のコーンがウーファーに使われ重量と強度を高め[f0]を下げると共に、エンクロージャで発生するノイズがウーファーを透過するのを遮断する配慮もなされている。重いコーンを素早く駆動するためにマグネットにはアルニコより遙かに強力なネオジウムが採用されている。ツィーターには「ダイアモンド(ツィーターの振動板として究極の素材だろう)」が採用されるなど、旧型と外観はほとんど変わらないが中身は大きく進化した。

 モデルチェンジを繰り返しても、ほとんど進歩がないように感じられる「アンプ」や「CDプレーヤー」とは異なり、「スピーカー」は近年長足の進歩を遂げつつある。モデルチェンジで価格も余り変わらないから、買い換えのコストパフォーマンスは「スピーカー」が最も高くお薦めだと思う。

サブウーファーを積極的に導入しよう

 スピーカーの「小ささ」と「低域の量感」を両立させる方法は、スピーカーのデザインだけではない。ここ数年でサブウーファーの音質は、飛躍的に向上しているからピュアオーディオといえども、もっと積極的にサブウーファーの導入を考えるべきだ。しかし、サブウーファーと言えば「映画のサラウンド」で聞くような、ドンドンしたイメージが強いためか、どうもオーディオマニアには敬遠されがちだ。でも、それは「本物のサブウーファーの音」を聞いたことがないからだろう。

 逸品館では、サーロジックのサブウーファーを設置しているが、ウーファー単体で音を出してもほとんど音はしない。ユニットに直接触れて動いているのを確かめなければならないほどだ。それほどまでに寡黙なウーファーだが、その「ある」、「なし」による違いは腰を抜かすほど大きい。ウーファーを「ON」にして変わるのは「低音」ではない。「ホールの大きさ」、「雰囲気の深さ」、「実在感」・・・そう言った「人間の感覚にダイレクトに訴える部分の情報」が、ウーファーを「ON」にすると信じられないほどドラスティックに変化する。体験していない人には絶対にわからないくらい大きな違いが出る。

 再生しようとする周波数が低くなればなるほど、必要とされるエネルギーは巨大になるからサブウーファーの駆動には、最低でも500W、可能なら1KW級のアンプが必要だ。これを実現したのが最新のトランジスターデバイスであり、デジタルアンプである。旧型のアンプでは、電源効率が悪く発熱も大きすぎてこんなにハイパワーのアンプを小さく安く作れなかった。サーロジックのみならず、サブウーファーも時代の恩恵を存分に受け長足の進歩を遂げたオーディオ製品の一つだから、より積極的に活用して欲しい。

お薦めのスピーカー 

 すでに書いたように新型B&W800シリーズは注目すべき製品だと思う。思うというのは、まだ試聴会でしか聞いたことがないからだ。メーカー主催の試聴会というのは、大抵セッティングのレベルが低く、まともな音でスピーカーが鳴っているのを聞いたことがない。にわか仕立ての部屋だからという、言い訳も聞き飽きた。もっときちんとセッティングの基本を学んで頂きたいと思うが、それでもダイアモンドを振動板に使ったツィーターの素晴らしさと3重構造のコーンを採用したウーファーの凄さはよくわかった。全種類を聞いていないので何とも申し上げられないが、個人的には802Dと804Sがねらい目ではないかと感じている。

 PMCは逸品館が一貫してお薦めしている製品だが、外観の無骨さに似合わず音質は繊細でデリカシーに富み、POPSやJAZZよりも遙かにクラシックに向いている。それもそのはず、PMCは「元ロジャースの技術者」が独立して設立した会社なのだ。ロジャース独特の艶を持つ繊細で透明な中高域はそのままに、ロジャースがなし得なかったストレートで濁りのない低域をトランスミッションライン方式によって実現した製品だといえば、その音質をおわかりいただけるだろうか。

 最近輸入が再開されたQUADのコンデンサースピーカー、988、989も注目すべき製品だ。コンデンサースピーカーには「エンクロージャー」というノイズを出す箱がないから、ユニットの音が濁らず耳に届く。この透明度と繊細さは、ダイナミック型のスピーカーでは決して得られない独自の魅力に溢れている。声楽や弦楽などを細部まで克明に、限りなく忠実に再現するのはQUADだけである。QUADの末っ子「MODEL11L」も安いけれど素晴らしく元気で鳴りっぷりのよい製品だ。さすがに老舗の製品はひと味違うと納得させられた。

 オーソドックスな成り立ちだが忘れてはいけないのがSonus−Faberの製品だ。低価格帯の製品はそれほど良いと思わないが、クレモナ以上のモデルは外観と同じように美しい音で弦を奏でる。さすがにイタリア人が作るスピーカーは、あきれるほど洗練されている。部屋のインテリアとしてこれほどお洒落で贅沢なスピーカーは過去になかった。

 突如オーディオに参入してきたピアノメーカーのベーゼンドルファーの製品にも驚かされた。あんなに小さなボディから、あんな豊かなグランドピアノの音が再現されるのを私は聞いたことがない。オーディオの常識にとらわれていたら、ベーゼンドルファーの音は想像できないに違いない。あの雰囲気、あの厚み、あの響き・・・それはまさにコンサート会場そのものの味わいである。耳と経験によって生み出された名機、ベーゼンドルファーには楽器作りの歴史が刻まれている。

 2005年3月 逸品館代表 清原 裕介

 

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