プリンストンPSC−1000 と 三菱 VC−2001の画質比較 プリンストンとほぼ同時期に発売された”三菱 VC−2001”は、ブランド品の”ファロージャのチップ”を搭載した、高機能・低価格(実売で30万弱)ラインダブラーです。 では、”価格差”は本当に”画質差”に反映されているのかご覧下さい。 三菱 VC−2001 OPEN価格 入力:S/コンポジット・各5系統 色差・6系統 出力:RGB・2系統 特徴:10ポジションのプログラム・メモリーを装備
DVDをソ−スとした場合 DVDをソースとした場合、画質は三菱が透明感、階調の豊富さで勝りますが、”価格ほどの大きな差”に感じるかどうかは、人により求める画質のレベルにより感覚は変わるでしょう。 ただし、”液晶プロジェクターではプロジェクターの画質がプアなため、VC−2001の高画質効果が十分に出ません”ので、廉価なプリンストンで十分です。 LDをソースとした場合 もう少しましな画像を撮りたかったのですが、デジタルカメラの”オート”が自動補正をかけてしまうため、見苦しい画質になり申し訳ありません。 プリンストンを”LDの長時間ディスク”に使用すると”最初よりも画質が劣化”して感じられることが多いのですが、これはこの”偽信号”の発生によるものです。つまり”アップスキャン処理”を行うときに何らかの”ノイズリダクション”をかけておかなければ、画面がより”ノイズっぽく荒れてしまう”のです。 このようなソースに対しての”三菱の高画質さ”は圧倒的で、プリンストンとの価格差を十分に納得できるものです。また、ノイズリダクションも細かくON−OFF制御が出来るなどその使い勝手もすばらしいものです。あの使いづらい”L10000”を作ったメーカーの製品とは、信じられないほどすばらしいダブラーだと思いました。
三菱 VC−2001やファロージャなどの”高画質ラインダブラー”は、”3管プロジェクター”・”DLPプロジェクター”・”CRT”などの高画質なデバイスと組み合わせたときに”初めて価格なりの効果”を発揮するものであって”液晶プロジェクター”では、そのすばらしい高画質の片鱗すら味わうことが出来ません。
残念ながら画像は撮影できませんでしたが、EIZO(ナナオ)より発売されている、ラインダブラー”GS−4000 / ¥185,000”も後日テストすることが出来ました。このダブラーは、簡単なガンマ補正・色調整・シャープネス・コントラストなどの調整機構を持っていますが、これらの”画質調整機能”は、調整幅が広すぎるなどおまけの域を出ず、実際には使えるレベルのものではありません。 が、しかし、画質はすばらしい! 私には、三菱のVC−2001よりも高画質に感じられ、ナナオの設計陣と直接当社で対話して納得がゆきました。かなりのこだわりと、”高速度演算回路”を採用していたからです。 このダブラーは、”十分な画質調整機能を持つ3管プロジェクター”あるいは”CRT”のユーザーにお勧めします。上手くすると、三菱の半分以下の価格で”三菱よりも高画質”が手にはいるかもしれないのです。 プリンストンとは、”LDなどの再現性”においての”ノイズ(ゴーストのような偽信号)”の発生において比較にならないほど勝っていますが、EIZOは”絵作り”があまりにも”誇張されていない”ため、”のぺっとした、ぼけた絵”になりやすく、そのためビギナーには、難しい使いこなしの手間が不要で確実に画質を向上できる”プリンストン”がおすすめだと思います。 |
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