看護部
学会参加報告
参加学会名
第4回 大阪府看護学会
参加者
5階病棟師長 井清 芳江
参加した感想
12月17日、第4回大阪府看護学会に参加させていただいた。
今回のテーマ、「時代をつかむ～今・看護の時～」に基づく興味深い演題が多くあった。
とくに多根総合病院の「中堅看護師の臨床現場への適応状況について」は私達の部署に於いても同じような聞き取り調査をしたことがあるため、興味深く拝聴した。中堅看護師にインタビューをし、逐語禄を作成。経験してきた内容を整理し対象全体の体験の意味・内容を類似性にしたがって整理し関係を明らかにしていく過程は、私達の研究と同じ手法がとられていた。私達の部署での研究は中堅看護師の観察アセスメントの視点を逐語禄でカテゴリー・サブカテゴリーに分けて分類した。今回の病院は中堅看護師としての役割を果たすなかで、当時の気持ちを振り返り心境の変化はどうだったかということだった。何もできなかった新人の頃から様々な経験をして成長を遂げ、状況を局面の視点ではなく、全体としてとらえることができるようになったことの結論が非常に参考になった。新人から中堅看護師へのプロセスアプローチに後輩の存在についても興味深かった。
地域包括ケア病棟を抱えている私達の病棟では、自宅退院にむけて退院支援がとても大事になってくる。今回の演題の中にも複数の退院支援・退院指導につての発表があった。入院時から退院を見据えて退院支援をする病棟やプライマリーナースが退院支援を看護計画に立案し、チェックリストを使用されている病院があり、参考になった。いずれの病院も患者・家族とカンファレンスをし退院後の生活を見据えた退院指導をされている。それが病院の平均在院日数の変化をもたらしている。
以上から今回の学会に参加して、私達の病棟にも生かしていけることを考えるきっかけになった。質の高い看護の提供に生かしていきたいと考える。
