看護部
学会参加報告
参加学会名
第4回 大阪府看護学会
参加者
副看護部長 山本 百合子
参加した感想
2016年12月17日 大阪国際会議場にて開催された 第4回 大阪府看護学会に参加した。教育講演の北海道医療大学 石垣靖子名誉教授の「看護の本質 あらためて看護を考える」は、会場が満席で直接お姿を拝見することはできなかったが、まるで詩を朗読されているかのような語り口が、その内容もさることながら心に染み入った。「患者さんの生活の一義的責任を担っている」という看護の本質を改めて考えさせられた。
呼吸苦を訴える患者に対してPSO２ 98％だから…その後の対応はどうするのか。
食事経口摂取でいない患者さんは経管栄養で成分栄養は補えるが…
それだけでよいのか不眠を訴える患者には安定剤を投与して翌朝「眠れました」と結果をきけば良しとするのか。
排泄困難な患者には下剤投与など、耳が痛いというか、本来看護師が主導権をもって考え、解決するべき問題から目をそらしてはいないだろうかと深く考えさせられた。
看護が人間を人間にもどし尊厳を取り戻す。抑制ゼロに取り組んだ、金沢大学の試みにも感銘を受けた。「先回りケア」と称された、できるだけ多く訪室し会話をすることや、ユマニチュードを全員が習得しすべての患者にせん妄防止ケアを行った結果、抑制ゼロを達成された。ケアの在り方を不快から快、非日常から日常へと変化させた、まさに看護の力と言えると思う。他に興味があったテーマは、市立岸和田市民病院から報告された院内デイケアであった。当院でも来年の目標としており、参考にさせて頂いた。
また、学会に参加した管理者たちと、隣のホテルでビュッフェを楽しんだ。普段と比較するとかなり奮発した昼食ではあるが、そこは賞与直後の懐具合にまかせた。90分目いっぱい食べて会話も弾み、大いに翌日からの英気を養うことができた。
