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私たちの訴えと取組み

2月4,6日 「オレの心は負けてない」上映会
元「慰安婦」の闘いと尊厳回復に深い感動
 2月4日と6日の2日間、在日朝鮮人「慰安婦」の宋神道(ソンシンド)さんの裁判のドキュメンタリー映画「オレの心は負けてない」の上映会を行いました。合計24名が上映会に参加してくれました。
 宋神道さんは、1922年、日本の植民地支配下の朝鮮・忠清南道に生まれ。16歳のとき結婚をさせられそうになり、家を出ました。「戦地に行って御国のために働けばひとりでも生きていける」と騙され、中国へ送られ慰安所で日本兵の「慰安」を強要されました。「慰安婦」時代に兵隊に斬りつけられたキズと入れ墨が、今も宋さんの体に残っており、この映画でも分かります。
 1945年日本の敗戦後、日本軍人に誘われて日本に来ましたが、博多で放り出され、その後、在日朝鮮人のKさんに助けられ、戦後は宮城県に住んでいます。
 「人の心の一寸先は闇だから。オレは絶対、人を信じない」―人間不信の塊だった宋神道さんが、これを丸ごと受け止めようとする人々と出会い、1993年4月、日本政府に対し「謝罪文の交付」と「国会での公式謝罪」を求めて提訴しました。この裁判は、1999年10月東京地裁、2000年11月東京高裁で請求棄却、2003年3月に最高裁でも上告を棄却され、敗訴が確定しました。しかし、敗訴確定後の最後の裁判報告集会で宋さんがこう語りますー「裁判に負けても、オレの心は負けてない」。裁判に負けても、負けた気がしない。宋さんと裁判支援者が出会い、共に泣き、笑い、歯ぎしりしながら裁判をたたかう過程、そしてこの裁判を通して宋さんが歩んだ被害回復の過程が「オレの心は負けてない」という言葉に集約され、とても感動するクライマックスでした。が同時に、この問題を未解決のままにしてきた、加害の側の私たち日本人の責任もしっかり考えなければ、と感じました。

 映画上映の後、参加者の感想会が行われました。感想を一部紹介します。

○「慰安婦」問題は重たくて理解するのが難しいですが、この映画は宋神道さんという1人の人間を通じて明るくて笑えるところもありながら「慰安婦」問題を知ることができるので、いいと思った。早くなんとか解決したい。
○初めてこの問題について考えるきっかけになりました。お産に関わる仕事をしているので、特に慰安所で妊娠したのをどうするか…が印象に残った。青春を返してあげて欲しいと思った。
○宋さんが明るいキャラクターだったのが救われた。印象に残ったのは高校生を目の前にした宋さんの姿、そこにグッときた。しゃべるのが早口で何と言っているのかが分からなかったところが残念です。
○宋神道さんの強烈な個性と力強いメッセージに圧倒されました。涙が出たり、笑いがでたり…と、画面にくぎ付けになりました。ご本人のそうぜつな人生から発せられる未来の子どもたちへのメッセージは、本当に心に届くものでした。
○今日感動したのは、チマチョゴリを着て踊っていたところ。人間性を破壊された人が支えられて回復していくところです。問題は私たちの関心の低さ、私たちは加害者だと思います。1人でも2人でも見て欲しいと思います。
○初めて観ました。10年という月日を1時間半にした映画。明るい元気な姿の裏側にあるものを理解する必要がある。印象に残ったところは、裁判に負けて次どうするか?の葛藤を支援者と議論しながら乗り越えていくところ。感動的で心動かされた。「慰安婦」問題の立法化を求めて各地で意見書が上がっている。この動きに協力していきたい。


本の紹介
岩波ブックレット 「慰安婦」問題が問うてきたこと(大森典子、川田文子著)

 2月に出版されたこのブックレットは、「慰安婦」問題の第一歩から知ろうとする人たちのために、これまでの事実経過や,研究と討論の結果を伝えたいという思いから書かれたものです。ブックレットだから薄くて読みやすいです。
 「慰安婦」問題を一から知りたい方にお勧めの一冊です。
(525円)

(2010年3月3日)

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