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私たちの訴えと取組み
「六ヶ所村ラプソディー」を上映する会in阪南中央病院 より

A プルサーマル計画の今

プルサーマルとは、普通の原発(軽水炉)ではウラン燃料をつかっているが、そこにプルトニウムを混ぜて使うこと

◎再処理工場で出てくるプルトニウムを利用するには?
 高速増殖炉
  …プルトニウム(MOX)を燃料とする。普通の原子炉とは全く異なる原子炉

 「もんじゅ」は福井県にある原型炉(実験炉→原型炉→実証炉→商業炉)
 
なぜプルサーマル計画が出てきたのか?
 「もんじゅ」がすすまない
   →再処理工場からプルトニウムが出てきても使えない
   →プルトニウムがたまり続けると国際的な批判を浴びる
   (核兵器の材料にもなりうるので)

   →再処理工場を動かし続けられない
   →原発からの使用済み核燃料を持っていくところがない
   →原発の燃料プールが使用済み核燃料で満杯になれば原発も運転できなくなる
  (六ヶ所再処理工場が使用済み核燃料の受け入れを開始したため、
   現在はすぐにいっぱいになる状況は解消されている)


このような状況を回避するためにプルサーマル計画が出てきたと考えられます。

* 疑問 使用済みMOX燃料はどうするのか?
            ↓
 2010年から検討を開始し、2045年頃に使用済みMOX燃料を処理する第2歳処理工場を操業する予定だという。
  →今の再処理工場ですらうまくいっていないのに…!
   使用済みMOX燃料をどうするのかすら決まっていないのに…!

  「とりあえず」使うというのは無責任では!?

島根原発のプルサーマル計画に対して、地元の松江市が国や電力会社に質問書

「2.使用済みウラン燃料と使用済みMOX燃料の貯蔵量及び処理について(中略)また、仮に第二再処理工場の操業に遅れが生じるような場合には、使用済みウラン燃料と使用済みMOX燃料をどのように処理されるのか、具体的な計画をご説明いただきたい。」(2006.10.23)

中国電力の回答(2008.12.26)・・・2年以上経過しての回答
 使用済みMOX燃料の処理方策については、平成17年10月に閣議決定された原子力政策大綱において、「六ヶ所再処理工場の運転実績、高速増殖炉及び再処理技術に関する研究開発の進捗状況、核不拡散を巡る国際的な動向等を踏まえて2010年頃から検討を開始する」。また、「その結果を踏まえて建設が進められるその処理のための施設の操業が六ヶ所再処理工場の操業終了に十分間に合う時期までに結論を得る」とされています。

 また、平成18年8月の総合資源エネルギー調査会電気事業分科会原子力部会で了承された「原子力立国計画」においては、六ヶ所再処理工場の操業終了時頃(2045年頃)に第二歳処理工場の操業を開始し、回収されるプルトニウムはFBRで再利用すると基本シナリオが示されています

*FBR=高速増殖炉

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(2009年3月24日)

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