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私たちの訴えと取組み
「六ヶ所村ラプソディー」を上映する会in阪南中央病院 より

学習会報告:プルサーマル・原発止めて 〜広げよう 〜 2009.11.30
 
 原発を拒否する人々−祝島(山口県)では、新規原発建設の着工に反対しています。現在も認可されたブイが海に運ばれないよう監視しています。今、中国電力は使用済みのブイを海に浮かべ、原発建設着工したことにしています。
  佐賀県ではプルサーマルを実施しようと11511時、玄海原発MOX燃料を使用し起動。同日23時、日本初のMOX燃料が臨界に達しました。命の声を無視したまま推し進められているのです。
  
写真を中心に各地の活動と最後に私たちの地元の取り組みも紹介します。


 祝島にて…正式なブイ(海に浮かべる目印)地元住民たちで運び出されないように、非暴力で訴え続けているのです。 (祝島島民の会:http://blog.shimabito.net/
 
福岡にある九州電力の本社前で、プルサーマルへの抗議行動を続けています。
  (プルサーマルよりカーニバル:http://carnivals.blog93.fc2.com/) 


●10月23日に行われた広河隆一さんの講演会の報告を元に学習しました。
 その講演会は、チェルノブイリから始まり、福井の原発銀座をとりまく写真、そして祝島の闘いを紹介されました。
チェルノブイリ
 ・チェルノブイリ原発まで3.5kmという距離の写真からは、とても近いことがわかり、それが建設されようとしている上関原発と祝島からみた距離と同じだという衝撃。さらに、その写真ではだだっ広い荒野と線路がみられましたが、実は事故前は森だったという話。事故で森が赤茶け、森に足を踏み入れるだけで足がただれるという強烈な放射能汚染のため、木を倒して処理したという話など。
 ・事故による死者のお墓の写真もあり、死体からの放射能の汚染から地下水を守るために、後日掘り起こされコンクリートで固められまた埋められたという無惨な話。
 ・家の墓標の写真からは、家が放射能まみれであるため解体された話を聞きました。しかし木製でない解体できない家は放置。住人はとにかく避難したので家具も放置。その後とても貧しい地域のために、誰かがその家具を盗み出し、都会で売っているという話。さらにある家のカーペットにたまたま放射線測定器をあてがうと「ピーピー」と鳴ったこと。そのカーペットの上では何も知らない子どもたちが遊んでいたという話。
 ・地図を示し、赤は避難区域、隙間は安全宣言された地域があるという話。しかし安全宣言の地域の住民が放牧している牛は赤い地域であり、その牛乳が他の地域の牛乳と混ぜ放射能を薄めて売られている話。そして今、安全宣言された地域で健康被害が広がっている話など。

「原発銀座」と揶揄される福井県
 ・消防署では最新の放射能防護服を準備しているが、いまだ放射線を通さない完全な防護服は存在しないという話。消防署員は事故があった時には自分たちが行くものだという住民に思われているし、行くものだと思っているという話。
 ・事故が起こったら、子どもたちに「ヨウ素」を服用する準備があるのは、1つの自治体だけであること。国も県もノータッチ。自治体の努力で準備しているという話。

祝島の攻防戦と上関原発
 ・「正式なブイ」は未だ運ばれていない。どこか他から持ち込まれた「中古ブイ」を浮かべて原発建設工事の着工が行われたと言う状況。
 ・攻防戦は、祝島島民だけでなく、他の地域からも「これは自分の問題だ」という若者が集まって、共に闘っているという話。
 ・最後にチェルノブイリ原発事故による危険地域の図を上関原発に当てはめた地図から。海も町も中国地方全体が、雨が降らなければもっと拡大する被害地域を表すことがわかり、また、大阪では「原発銀座」で事故が起こったことを想定し、まさに自分たちの問題だという感想で盛り上がりました。

●MOX燃料検査の問題点
 ・佐賀で使用されている「MOX燃料」は国の審査を通ったものですが、
 「具体的な基準がない国の審査」だといいます。
 佐賀の保安院交渉でも「具体的基準がない国の検査ですが、安全性は確認している」という話がありました。
 ・事の発端は、関電で「MOX燃料」16体のうち4体が、不良品だとして12体に変更したことです。関電は、自主検査で一部のペレットで目標値の範囲内に収まらない測定値を示すものがあったため、慎重に確認をしようとしたのですが、発注元のメロックス社は「これまでの経験に基づき」大丈夫だというのです。
 ・関電が不良品としたMOX燃料が佐賀に持ち込まれているという可能性が出てきました。

 ・九州電力や県の言い分は「自主検査は安全性のためではない。安全性は国の「輸入燃料体検査」で行っているので問題ない」と言うのです。

 ・ところが、国の審査であるのに、不純物に関する量や元素や数値も具体的なものは全くありません。「各元素の含有量の全重量に対する百分率の値の偏差は著しく大きくないこと」というものでした。(発電用核燃料物質に関する技術基準を定める省令 第5条より)

 ・具体的な基準がないことがよくわかりました。
 ・それで「安全性」が確認できることはありません。

*九州で街頭アンケート
 「不良品の可能性があるMOX燃料の使用は? 中止すべき or 問題ない 」
  中止すべき: 133   問題ない: 3 でした。

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(2009年12月17日)

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