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DVD紹介 「PEACE BED アメリカVSジョン・レノン」
平和主義者としてのジョン・レノンの実像にせまる
 昨年劇場公開された衝撃のドキュメンタリー映画「PEACE BED アメリカ VS ジョン・レノン」が、劇場公開から1年、ジョン・レノンの命日である12月8日にDVD発売されました。「ザ・ビートルズ」のメンバーとして、世界的なミュージシャンとして、今なお絶大な人気を誇るジョン・レノン。彼の、平和主義者としての人物像に迫るドキュメンタリー映画です。映画を観た組合員に感想を投稿してもらいました。

 このドキュメンタリー映画を観るまで、ジョン・レノンのことをほとんど知らなかった私は、劇場に行って少なからぬ衝撃を受け、後からじわじわと深い感動に包まれました。
 彼は幼い頃から反骨精神を培い、「何も言わないのは恥ずかしい」とアイドル時代から社会の矛盾を鋭く批判していました。60〜70年代にかけてベトナム戦争真っ直中のアメリカにあって、戦争と暴力に反対し平和を訴え続けました。アピールの仕方がとてもユニークで、「戦うよりも愛し合おう」と新婚の妻ヨーコと平和のための「ベッド・イン」を行ったり、「外見が見えなければ偏見もなくなる」と袋をかぶって会見したり・・・。時には誤解され、軽蔑されることもありましたが、信念に従い行動し続けました。マスコミに追い回される有名人の立場を逆手にとる様はちょっと痛快。
 彼の最大の狙いは「変革の可能性を訴えてみんなの意識を変えること」だったといいます。どうせだめだ≠ニあきらめる人々に何が出来るか伝えようとしました。『イマジン』や『平和を我等に』のような名曲を次々と生み出し、「WAR IS OVER」のポスターを世界12都市に掲げた。彼の主張に共鳴し、反戦デモで行進する何十万もの群衆が彼の曲を歌いました。
 こうして、次第に強まる彼の影響力を恐れたニクソン政権が、活動を妨害し盗聴や監視を行い、ついには国外退去命令を出すに至る経緯も秘密文書や関係者の証言で明らかにされています。敵対していた政府高官やFBI捜査官らのインタビューも必見。世界一の超大国が、たった一人のミュージシャンをこれほど恐れるとは・・・。
 闘うジョンの傍らにいつも寄り添い、何度もあきらめかけた彼を支えたのはオノ・ヨーコでした。この映画作りにも全面協力し、未公開映像を含む多くの資料を提供し、ロングインタビューに応えて当時の状況や心情を赤裸々に語っています。
 今年はジョンの没後28年ですが、いまだに世界各地で戦いと争いが続いています。彼の生き様や残した曲と言葉のひとつひとつが今も私たちに語りかけてくる気がします。 (S)

 ビートルズ後期の60年代後半から積極的に社会に対して発言やメッセージ性の強い曲を発表しはじめたジョン。特に71年にアメリカ・ニューヨークに移ってから、ベトナム戦争に反対する運動をはじめ、人種差別や性差別、人権抑圧に反対する反体制運動を支持し、運動に参加をしています。彼は、「危険人物」としてFBIに監視され、迫害を受けたりしました。
 この映画は、ジョンのこうした社会的な活動に焦点をあてたもので、妻でもあり、盟友でもあるオノ・ヨーコへのロングインタビューに加え、親交のあったアーティストや、ブラック・パンサーの党首ボビー・シール、アメリカ共産党員のアンジェラ・デイビスなどの反体制活動家、敵対していたニクソン政権の政府高官や、元FBI捜査官らの衝撃的事実の告白までも記録したドキュメンタリーです。
 12月8日はジョンが暗殺された日、そして25日に向け彼の「HAPPY CHRISTMAS‐WAR IS OVER」が流れる機会が多いでしょう。この時期にジョンの思いにに触れてみては?)
(組合ニュース5098号より)

PEACE BED アメリカ VS ジョンレノン
(2008年12月16日)

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